しばらく前に、食品売り場でポテトサラダを買おうとした子連れの女性が、高齢の男性に、「母親ならポテトサラダくらい自分でつくれ」と、その場で注意されたという話題でSNSが賑わっていたことが、ラジオで取り上げられていました。
ラジオでは、ポテトサラダは買うものか、あるいは家庭でつくるものかという話と同時に、ポテトサラダそのものの話でも盛り上がっていました。
その1週間後に、彼らはラジオで、またポテトサラダの話をしていました。
というのも、前の週にポテトサラダの話をしていたら食べたくなって、申し合わせたわけでもないのに、パーソナリティーやスタッフなど3人の方たちがポテトサラダをつくって食べたとか、それぞれのつくり方まで披露していました。
それを聴いているうちに、私も食べたくなり、その夜はポテトサラダをつくってしまいました。
糖質コントロールをしている(つもりの)夫は、ご飯なしでおかずだけ食べると安心します。
ポテトサラダで主食を兼ねるとして、ジャガイモは3つにしようか、それとも4つにしようか迷いましたが、次の日食べてもいいかと、大きなジャガイモを4つ使いました。
ラジオでは、ジャガイモはまるのままで蒸して、熱々のとき皮をむくので、手は熱いし面倒、だから家庭ではつくれないなどと言っていましたが、私はいつも小さく切ってひたひたの水で煮ています。
水を捨てないのだから、うまみが水に溶けだしても構いません。忘れなかったら人参も一緒に煮ます。
前はニンジンを別に煮ていましたが、一緒に煮てもさして問題ないことに気づきました。
水がほとんどなくなったら、塩を加えて粉ふき芋(水を飛ばす)にします。
熱いうちに、バターとお酢も加えます。砂糖を加える代わりに甘さを足そうと、すし酢もちょっとだけ入れました。
混ぜると、ジャガイモは崩れます。
ジャガイモを茹でている間に、小口切りのキュウリ2本と、小さめに薄切りした玉ねぎ半個に塩を振っておきます。以前は、別々に塩を振っていましたが、一緒にしたら手間が省けます。
卵は入れるときもあるし、入れないときもあります。ベーコンも入れたり入れなかったりです。この日は卵4個を固ゆでにしました。
塩を振っておいた玉ねぎとキュウリは、布巾にとって、
固く、固く絞ります。水がいっぱい出ます。
混ぜる直前にリンゴを切り、全部を一緒にしてマヨネーズを加えて混ぜます。
できあがり!
ポテトサラダは、誰の考案したレシピでしょう?純和食だと思われますが、いつごろからあるのか、不思議です。
私の家では、祖母はもちろん、母もあまりポテトサラダはつくらなかったような気がします。
学生時代、薩摩半島の寒村に家を借りていた友人のところに転がり込んで、大勢で夏休みを過ごしたときのポテトサラダは、今でも覚えています。
池田湖まで歩いて遊びに行ったのですが、ジャガイモとゆで卵と塩とマヨネーズだけのポテトサラダを、ボウルに山盛り持って行って、湖のほとりで食べました。
「ジャガイモと卵だけのジャガイモサラだって、意外においしいね」
と言いあって、美味しくいただきましたが、7、8人、もっといたでしょうか、そのときそこにいた誰もが、すでにポテトサラダというものを知っていたのではないかと思います。
さて、大きなジャガイモ4個のポテトサラダは、さすがに多かったようで、四分の一ほどは残してしまいましたが、次の日美味しくいただきました。