お茶道具は、お茶の時間のお仲間ですから、食器とはちょっと違う、浮き浮きするところがあります。
これはたぶん、日本で輸出用につくられたままごとのお茶のセット、柳のある景色の模様が、オリエンタルな雰囲気を出しています。
カップ&ソーサー六組、ケーキ皿六枚、シュガーポットとミルクポットが欠けずにそろっています。
小さめの本当のポットを使えば、実際に飲み物を入れて、お茶の時間が楽しめそうな大きさです。
フランスのままごとのカップ、フランスらしい端正さです。
かすかですが、横線が見えるので、プレスではなく、絞り加工でつくられたものです。
素材は何でしょう?
わりあい重いものでできています。
フィンランドのアラビア社のマグカップは、クリスマスオーナメントとしてつくられているものです。
赤と白のイッタラのマグカップは定番、ムーミン柄のは、クリスマス時につくっているもののようです。
これは、実際に使うムーミンのマグカップを買ったら、おまけについてきたものです。
ボリビアのままごと道具の中の、コーヒーセットです。
お盆に乗っているカップのようなものには、底に穴が開いていて、
コーヒーポットの上に乗せて使います。
このくらい小くなると、実際に液体を入れて使うのは難しくなりますが、ままごと遊びには、十分使える大きさです。
夫の母が遺したお茶道具です。
写真に撮ると、轆轤も塗りも雑に見えますが、なにせ小さいもの、湯呑は小指の先ほどもないものですから、木がささくれ立っていても仕方がないものです。
こんなに小さいのに、茶筒の蓋も、急須の蓋も取ることができます。
そして、焼きものの菓子皿には模様が描いてあり、お盆は寄木細工になっています。
これも夫の母が遺したもの、取っ手が折れもせず、よくつくれたものと感心してしまいます。
この小ささになると、もはや子どもがままごとをして遊ぶというものではなく、飾って楽しむミニチュアです。
枕草子ではありませんが、
「なにもなにも、小さきものは、皆うつくし(かわいい)」
と、ついつい愛でてしまいます。
棚の最上段に置いてあるのがままごと(オーナメント)のカップ、そして最下段が実際のカップです。