2025年8月3日日曜日

箕形の菓子器


8月3日は箕の日。勝手に箕の日に協賛です。
しばらく前の骨董市で見つけたこの籠は、長径22センチほどの平べったくて小さいもの、箕ではなくて厳密には箕形菓子器とでもいうものです。


「これはいくらですか」
「あぁ、それね。まだ値段つけてないんだけど、100円でどう?」
横に置いてあった大きな籠たちには値段をつけたものの、これはどう値段をつけたものかと思っていたそうです。
箕の縁の大きく曲げてある「腕竹」は、1枚の竹ではなく5枚の竹を張り合わせてあり、一番外側の竹は幅が9ミリあります。


外側の竹の端は出っ張らせてストッパーとしていて、その内側に箕表には5ミリ幅の竹を2枚、箕裏には3ミリ幅の竹をやはり2枚、腕竹としてあてがい、その4枚で網代に編んだ本体を挟んで、ラタン(おそらく)で綴じています。


網代の箕先に通したひご(竹か針金?)は腕竹に通してあります。
2枚合わせて3ミリほどの奥行きの浅い竹で、馬蹄形の網代部分をちゃんと挟んでいて、なにげに高い技術が見られます。


蔓の結び方や、皮を削り取って薄く薄く削った網代部分の印象からは、一見、中国かヴェトナムでつくられた「輸出用の籠」にも見えましたが、よく見ると輸出用の籠として手を抜いてつくったところは見受けられません。


ちょっと昔の日本の籠でしょうか?


平らなので、お菓子皿にはぴったりでした。





 

2025年8月2日土曜日

安倍川もち

夏休みで九州からきている息子が、所用で静岡に行ってきました。
「お土産に何か欲しい?」
「安倍川もち」
即答です。
静岡と言えば、安倍川もちかなぁ。駅の売店でも売っているので、手に入れるのはそう難しくないはずです。


というわけで、『東海道中膝栗毛』の主人公のひとりの「喜多八」が描かれた包装紙の安倍川もちを買ってきてくれました。


あれっ、この前食べたときは、個包装にも「喜多八」の絵がついてなかったかしら? 
いつ食べたのだろう? しばらく食べないうちに、包装デザインが変わっていました。


中は変わらぬ姿、おいしくいただきました。




 

2025年8月1日金曜日

窓サッシが入りました

夫が設計して建設中のf邸の、居間の一番大きな窓ガラスを入れる準備が整い、台風の来る前にはめることになりました。
このサッシは、1間×1間のペアガラスで、木の窓枠も太く、大工さん2人だけでは持てない重さなので、運び手が必要です。そこで、息子たち、息子の友だちのKくんとともに手伝いに行きました。


玄関わきに置いてあったサッシを居間の位置まで運びます。
倒したりぶつけたりして傷つけないようにと、慎重に運びます。


外構工事がはじまっていて、テラスの基礎コンクリートを打つために、家の前は深く掘られているので、建物伝いに細い足場しかありません。


そんな場所で、サッシは横になっていたので、軒にぶつけたりしないように90度動かして立てて、レールに納めなくてはなりません。


1枚、収めることができました。
居間は、2枚が開け閉てできる窓で、1枚ははめ殺しです。


2枚目も、傷つけないように90度回転させました。


吸盤になっている持ち手を、持ちやすい位置につけなおし、サッシを持ち上げてレール上にのせて両側から金物(下から3番目の写真の右端にぶら下がっているのが見える)で留めて終了です。
長い間、防水透湿シートを張っていて、ここからは何も見えませんでしたが、やっと緑濃い田んぼや山並みを眺められるようになりました。






 

2025年7月31日木曜日

小さいシリコーンのへら

ジャムは、ビンの底をさらって食べきりたいのですが、匙ではうまくいかないので、小さなシリコーンのへらが欲しいと、ジャムが少なくなるたびに思い出していました。
大きいへらは持っていますが、ビンにやっとつっこんでも、大きすぎて身動きが取れません。


ショッピングモールに行ったとき、無印良品の店の前でふと小さいへらのことを思い出し、台所用品のところをのぞいてみると、手ごろなへらがありました。


お菓子づくりのへらと比べると、この細さです。
シリコーンのへらは、きれいにすくい取れるという意味ではすっきりできてありがたいのですが、なんとなく信用しきれません。


というのも、大きいへらは縁がいつのまにか細かく欠けているのです。
シリコーンは熱にも強いと言われていますが、熱いもの、たとえばジャムを煮るお鍋に入れて混ぜたりしたことはありません。お菓子をつくるときに最後に混ぜたり、生地をすくったりするときにだけ使っていて、そう力を加えてないのに、どうして欠けてしまったのでしょう? 
小さな欠片はお菓子生地に混じって、お腹に入ったに違いありません。と、のんきに言ってないで、これは捨てて、ほかのへらを試してみる方がいいかもしれません。


牛乳でつくることを再開したヨーグルトは、菌をできるだけたくさん生かしておくために、ビンは頻繁には洗わないで、使い続けます。すると、縁が汚れるのですが、それをきれいにするのに、小さいへらは超便利です。
もちろん、ジャムの最後の1匙をすくうのにも使っています。




 

2025年7月30日水曜日

鳴滝不動のお札


集落の氏神様である鳴滝不動のお札をいただいたので、古いお札の上に貼り足しました。


我が家の神棚には、諸国の神さまや仏さまが仲良く同席されています。


お稲荷さん、恵比寿大黒、天神さま、イコンや十字架のキリスト、ソロモン諸島の神さま、タイの仏さまやお坊さま、インドのジャガンナート三兄弟などなどが見えています。


インドのガネーシャも、轆轤で挽いたもの、陶器製、木彫り、石づくりなどいろいろありますが、これは紙を溶かして固めてつくった紙塑のガネーシャです。








 

2025年7月29日火曜日

お祭り


昨日は柿岡の八坂神社の夏祭りでした。
いつもは人通りのない商店街に人がいっぱい。そろそろ山車が動き始めていましたが、日暮れてからが本番です。
福岡からたけちゃん父子が来ていたので行ってみました。屋台の出ている通りを、神社の西半分往復したところで、本番前に引き上げてしまいましたが。


たけちゃんは、りんご飴を探していたのだけれど、歩いたところにはりんご飴屋さんはありませんでした。


お面を買ってもらって、チョコバナナを食べながら、写真を撮るお父さんに向かって、ポーズをとるたけちゃん。このあと、チョコバナナは半分も食べないうちに、悲しく路上に落ちてしまいました。

20年前に、知らずに買いものに行って一度だけ偶然に柿岡のお祭りを目にしたとき、山車の上で小さな子どもがひょっとこのお面をつけて見事に踊っていました。今年もあんな踊り手はいないかなと見まわしたら、遠くの山車の上に小さな姿が見えました。ところが近づいてみたら大人がひょっとこのお面をつけて、立膝で手だけで踊っていただけ、ちっとも面白くありませんでした。

お祭りや盆踊りには、もう長いこと行ったことがありませんでしたが、みんながはしゃいでるその裏に底知れない闇が見える、なんだかもの悲しいものでした。
屈託がないのは、子どもたちだけのようでした。







 

2025年7月28日月曜日

手芸の本

手芸関係の古書を扱っているネットショップが、イベント用の本が足りないからと、本の買取を希望していました。


長い間持っていた手芸や洋裁の本、お世話になった手芸や洋裁の本。もうこれらの本を見ながらつくることはなさそうなので、これを機会に再利用してもらうことにしました。


20冊を段ボール箱に詰めておくと、送料無料で集配してくれるので、本を選んでみました。手芸から広げて、趣味の本でもいいとのことでした。


日本と海外の手芸関係の本と絵本を扱っている店なので、買われて行っても本たちは、またの出番がありそう、そう思うと処分する後ろめたさが和らぎます。


祖母を喜ばせるために買って、何種類か一緒につくった手まりの本。東南アジアにも東アジアにも行ったことのなかった時代のジャワ更紗の本。染織の本がほとんどなかった時代の絞り染の本。古い本もいろいろです。
ジャワ更紗の本は作り方が載っているのに、体験したときはこの本の存在をすっかり忘れていました。
ちなみに、完成したバティクはこちらです。


おしゃれと無縁の生活をしている今では、着物のリメイクの本も要りません。


というわけで、らくらく40冊選びました。


そして集荷を待っています。