2013年10月31日木曜日
2013年10月30日水曜日
恵比寿大黒の鏝絵
旧聞になります。八月だったか人が来た折に、近所の蔵に案内しました。
八郷に蔵の数々あれど、形、屋根と下屋の屋根のあいだの高さなどなど、もっともプロポーションのよい蔵として、私たち夫婦のあいだでは高く評価されている蔵です。
この蔵は、十年ほど前に改修し、屋根を葺き替え、漆喰を塗り直しましたが、窓の両側の鏝絵(こてえ)だけは、建設当時のままに残してあります。
これまで、 鏝絵はなんとなく見上げるだけでした。
訪れるときはたいてい客人と一緒だし、他人さまの庭の中だし、恵比寿大黒だなというくらいの認識で、そうじっくり見たことはありませんでした。
ところが、今回カメラをのぞいてよく見ると、あれっ、大黒さまはそろばんを持っているではないですか。その前には小判が転がっています。そして、後ろの箱みたいなものは何?千両箱でしょうか。
そして、筆を持った大黒さまが広げているのは、大福帳でしょうか?
わっ、なんという計算高い恵比寿大黒!じっくり見るとほのぼのしていると言うより、欲丸出しのえげつないお顔をしています。
とほほ、ちょっとだけですが、がっかりしました。
あの、明治初期に東北を旅したイザベラ・バードが、
「日本人はみな恵比寿大黒を信仰し、露骨なほど拝金主義が蔓延している」
と書いた、そのままの姿です。
日本人は、とくに昔の日本人は拝金主義者とは程遠いと思っていたのに.....。
今年、立派な蔵を建てて、しかもどこから職人さんをさがし出してきたのか、恵比寿大黒の鏝絵まで描いた家があります。
道から見上げられるので、通りすがりにいつも進捗状況を見ていたのですが、今度ぜひ訪ねて行ってお話を聞いたり写真を撮らしてもらったりしたいと思います。もっともその家は宿(町中)に建っていて、庭が狭いので、見上げてしか写真は撮れそうにありませんが。
2013年10月29日火曜日
2013年10月28日月曜日
2013年10月27日日曜日
蔵カフェのはしご
先日、草の根鍼灸院のこいけえいじさんに鍼とお灸をしていただくため、つくばに行きました。夫はその間は、ホームセンターで買いものです。
八郷は正真正銘の田舎ですが、そう遠くないつくばは都会です。私たちは、つくばのはずれにあるホームセンターにはわりとよく行きますが、つくばまで足を伸ばすことは、そうありません。
まず、主目的の前に、えいじさんのお連れ合いのようこさんが週三日コックをしている、自然食のお店Ritz'nでお昼を食べました。
りっつんは、若い女性たち、とくに赤ちゃんや幼児連れのお客さんで賑わっているのでびっくり。
自然食の素材などがいっぱい並んでいました。
注文したのは日替わりご飯。
この日はクルミの入っている玄米ご飯に、車麩のフライ、小松菜ときのこのサラダ、切干大根とテンペの煮物など、美味でした。
鍼とお灸をしていただいた後は、
Shingostar Livingへ。
一階が雑貨屋さん、二階がカフェになっています。
二階で、コーヒーとブルーベリーチーズケーキをいただきました。
しんごさんは息子たちと同窓で、カフェに来た人たちが閲覧できる本棚に夫の本を置いてくださっていて、売って下さってもいます。
つくばに来たついでに、御手洗竹松さんの筑波山の絵を見ようと、もう一つの蔵カフェ、Cloud Nineにも足を伸ばします。
シンゴスター・リビングもクラウド・ナインも、このあたりの伝統的な蔵ですが、中は同じ大工さんが改装したものだそうです。
クラウド・ナインには初めて行きましたが、蔵がとりわけ大きくてびっくりしました。普通、蔵は間口三間、奥行き二間ですが、これは間口五間、奥行き三間もありました。
隣接する母屋(ちらっとしか写っていないけれど)も見事です。こんな大きな蔵に入っていたものは、いったい何だったのでしょう?
夫は、鉄とコンクリート板でできたシンゴスター・リビングの階段が気に入っているのですが、こちらの階段は、今風箱階段になっていました。
階下のカフェ+バーは、平日だというのに大賑わいでした。
八郷は正真正銘の田舎ですが、そう遠くないつくばは都会です。私たちは、つくばのはずれにあるホームセンターにはわりとよく行きますが、つくばまで足を伸ばすことは、そうありません。
まず、主目的の前に、えいじさんのお連れ合いのようこさんが週三日コックをしている、自然食のお店Ritz'nでお昼を食べました。
りっつんは、若い女性たち、とくに赤ちゃんや幼児連れのお客さんで賑わっているのでびっくり。
自然食の素材などがいっぱい並んでいました。
注文したのは日替わりご飯。
この日はクルミの入っている玄米ご飯に、車麩のフライ、小松菜ときのこのサラダ、切干大根とテンペの煮物など、美味でした。
鍼とお灸をしていただいた後は、
Shingostar Livingへ。
一階が雑貨屋さん、二階がカフェになっています。
二階で、コーヒーとブルーベリーチーズケーキをいただきました。
しんごさんは息子たちと同窓で、カフェに来た人たちが閲覧できる本棚に夫の本を置いてくださっていて、売って下さってもいます。
つくばに来たついでに、御手洗竹松さんの筑波山の絵を見ようと、もう一つの蔵カフェ、Cloud Nineにも足を伸ばします。
シンゴスター・リビングもクラウド・ナインも、このあたりの伝統的な蔵ですが、中は同じ大工さんが改装したものだそうです。
クラウド・ナインには初めて行きましたが、蔵がとりわけ大きくてびっくりしました。普通、蔵は間口三間、奥行き二間ですが、これは間口五間、奥行き三間もありました。
隣接する母屋(ちらっとしか写っていないけれど)も見事です。こんな大きな蔵に入っていたものは、いったい何だったのでしょう?
夫は、鉄とコンクリート板でできたシンゴスター・リビングの階段が気に入っているのですが、こちらの階段は、今風箱階段になっていました。
階下のカフェ+バーは、平日だというのに大賑わいでした。
2013年10月26日土曜日
クロネコ、シロネコ
以前UPしたことのある、クロネコ、シロネコの貯金箱です。
縫いぐるみもあります。
以前は、荷物を配達してくれた方にスタンプをいただいて、スタンプがいっぱいになるとクロネコグッズと交換してくれました。ところが数年前からカード式になり、事務所に出かけてカードを操作してポイントをためる方式に変更され、以後、まったくクロネコグッズとは無縁になりました。
いくらなんでも、そんな面倒なことができるはずがありません。
この縫いぐるみの猫ちゃんたちは珍しいことに正座しています。
ストラップもあります。
シロネコちゃんの目を縫いぐるみにするのにはちょっと無理があるのかな、ストラップが一番かわいいお顔をしています。
2013年10月25日金曜日
マレーシアの手仕事
友人に便りをしようと絵ハガキ入れを見ていたら、マレーシアの手仕事の絵はがきが目にとまりました。
先日、「紙類はかさばらないから集めるのが好き」という方にお会いしました。私はダメ、すぐ行方不明になるし、きちんとファイルしてもファイルごとしまいこんでしまうと、あったことさえ忘れてしまいます。絵ハガキもポスターも、紙は額縁に入れて飾るのが一番ですが、壁面が限られているので、もう無理、この絵ハガキもすっかり忘れ果てていたものでした。
竹と糸でつくるマレーシアの凧です。
凧づくりそのものも興味津々ですが、絵に見所満載です。
意外に細い竹を使っているようですが、マレーシアには太い竹もあります。糸を巻いてある漁網の編み針は、竹でできていて日本のものと瓜二つです。もっとも、漁網の編み針はマレーシアだけでなく、タイのもカンボジアのも同じ形です。たぶん竹のある地域に共通して、同じものがあると思われます。
中央手前にある鉈は、形がとてもきれいです。
女性はバティクのサロンを身につけていますが、男性たちのサロンは格子織りです。これも、タイやカンボジアに共通しています。暑い地域、家でくつろぐには、男性もやっぱりサロンが最高です。
家の、透かし彫りも素敵です。
これも凧づくり、 竹はちょっと太くて、鉈は形の違うものを二種類つかっています。
右の男の子は、男の子なのに女性のサロンを身につけています。きっと、洗濯したか何かで、お母さんのサロンを借りているのでしょう。
鳥を捕まえるための罠です。素敵な罠。こんな罠なら鳥も入ってみたくなるかもしれません。
男性がくわえている細い巻きたばこは、煙草の葉を刻んで、ニッパヤシの葉で、自分で巻いたものでしょう。
煙草を巻くためのニッパヤシの葉は売っていますが、自分で調達したものかもしれません。
東南アジアには、よい声で鳴く鳥がたくさんいます。
その声を聞くのがみんな大好き、鳥籠を軒先に吊るして、鳥の声を楽しみます。
木を削ってマレーシアの民族楽器の笛をつくっているところです。
鮮やかに彩色された笛も素敵ですが、へぎ材を組んででつくったらしい、壁や床が素敵です。
左に見える箱は、大工道具入れではなく、キンマ、あるいは喫煙道具入れでしょうか?
太鼓づくりです。
カンボジアにも太鼓づくりの村がありました。確か、内側はまだ木の乾かないうちにくり抜くのではなかったかと思います。
皮の張り方が、各地方の知恵の見せどころと言うわけです。
こちらは弦楽器の制作です。
この楽器の音色は聞いたことがありませんが、
ボルネオ島のサラワクで、カヤン人の弦楽器は何度か聞いたことがあります。半島マレーの人たちのとは違う弦楽器は、魔よけの模様が素敵です。
かつて、出陣の前に自分を鼓舞した舞がありますが、今でも何かあるとその舞を舞います。
影絵芝居、ワヤンは、インドネシア、マレーシア、タイで広く行われています。動物の皮で平面的な操り人形をつくり、それを影絵にして楽しみます。
上品なものから庶民的なものまであり、とても楽しいものです。
やっと一枚だけ、女性の手仕事がありました。
パンダナスの敷物です。室内いっぱいに敷くもの、お祈り用の小さいもの、いろいろあります。
カンボジアで暮していたとき、備品のマットレスがふかふか過ぎるのでベッドの下に押し込み、板の上にパンダナスのマットを敷いて寝ていました。
熱帯では、ひんやりして、とても気持ちのよい寝具です。
先日、「紙類はかさばらないから集めるのが好き」という方にお会いしました。私はダメ、すぐ行方不明になるし、きちんとファイルしてもファイルごとしまいこんでしまうと、あったことさえ忘れてしまいます。絵ハガキもポスターも、紙は額縁に入れて飾るのが一番ですが、壁面が限られているので、もう無理、この絵ハガキもすっかり忘れ果てていたものでした。
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竹と糸でつくるマレーシアの凧です。
凧づくりそのものも興味津々ですが、絵に見所満載です。
意外に細い竹を使っているようですが、マレーシアには太い竹もあります。糸を巻いてある漁網の編み針は、竹でできていて日本のものと瓜二つです。もっとも、漁網の編み針はマレーシアだけでなく、タイのもカンボジアのも同じ形です。たぶん竹のある地域に共通して、同じものがあると思われます。
中央手前にある鉈は、形がとてもきれいです。
女性はバティクのサロンを身につけていますが、男性たちのサロンは格子織りです。これも、タイやカンボジアに共通しています。暑い地域、家でくつろぐには、男性もやっぱりサロンが最高です。
家の、透かし彫りも素敵です。
これも凧づくり、 竹はちょっと太くて、鉈は形の違うものを二種類つかっています。
右の男の子は、男の子なのに女性のサロンを身につけています。きっと、洗濯したか何かで、お母さんのサロンを借りているのでしょう。
鳥を捕まえるための罠です。素敵な罠。こんな罠なら鳥も入ってみたくなるかもしれません。
男性がくわえている細い巻きたばこは、煙草の葉を刻んで、ニッパヤシの葉で、自分で巻いたものでしょう。
煙草を巻くためのニッパヤシの葉は売っていますが、自分で調達したものかもしれません。
東南アジアには、よい声で鳴く鳥がたくさんいます。
その声を聞くのがみんな大好き、鳥籠を軒先に吊るして、鳥の声を楽しみます。
木を削ってマレーシアの民族楽器の笛をつくっているところです。
鮮やかに彩色された笛も素敵ですが、へぎ材を組んででつくったらしい、壁や床が素敵です。
左に見える箱は、大工道具入れではなく、キンマ、あるいは喫煙道具入れでしょうか?
太鼓づくりです。
カンボジアにも太鼓づくりの村がありました。確か、内側はまだ木の乾かないうちにくり抜くのではなかったかと思います。
皮の張り方が、各地方の知恵の見せどころと言うわけです。
こちらは弦楽器の制作です。
この楽器の音色は聞いたことがありませんが、
ボルネオ島のサラワクで、カヤン人の弦楽器は何度か聞いたことがあります。半島マレーの人たちのとは違う弦楽器は、魔よけの模様が素敵です。
かつて、出陣の前に自分を鼓舞した舞がありますが、今でも何かあるとその舞を舞います。
影絵芝居、ワヤンは、インドネシア、マレーシア、タイで広く行われています。動物の皮で平面的な操り人形をつくり、それを影絵にして楽しみます。
上品なものから庶民的なものまであり、とても楽しいものです。
やっと一枚だけ、女性の手仕事がありました。
パンダナスの敷物です。室内いっぱいに敷くもの、お祈り用の小さいもの、いろいろあります。
カンボジアで暮していたとき、備品のマットレスがふかふか過ぎるのでベッドの下に押し込み、板の上にパンダナスのマットを敷いて寝ていました。
熱帯では、ひんやりして、とても気持ちのよい寝具です。
2013年10月24日木曜日
おもちゃな一日
九月に尾曳稲荷の骨董市に行った日は、色絵人形だけでなく、「おもちゃな一日」でした。
農民人形のアイヌ人形は、八月に一乗院の骨董市に行ったとき、男女のアイヌ人形を見かけていました。
一体が300円で、迷うほどの金額ではありませんでしたが、一巡りしながら買うかどうするか考えようと思って、しばらくしてから行ってみたら、もう姿がありませんでした。
ご縁がなかったのです。
この日、がんこさんが持っていたこの白樺のアイヌ人形は、そのとき見た人形より丁寧な仕事でした。
ご縁があったのです。
アイヌの女性はその昔、成人すると口の周りに入れ墨をしました。この女性は入れ墨こそしていませんが、かわいい赤ちゃんをおぶっています。
セルロイドの小さな金魚。
かわいい、小さな恵比寿さま。
ドングリのはかまに入ったドングリ人形は、がんこさんの店で女の子に出逢い、
別の店で男の子に出逢いました。
我が家にも二体いますが、お雛さまと一緒にしまっているのか、ちょっと姿が見えません。
がんこさんは、ドングリのはかまをお椀の舟に見立てた一寸法師も持っていたそうです。売れてしまったそうですが、可愛いに違いありません。見たかった!
ドングリ人形も、誰が、いつごろつくったものなのかわかりませんが、いろいろなバリエーションがあったのですね。
左は買った招き猫、右はいただいた招き猫です。もっとも、全部まとめての値段だったので、左の猫も、値段がついていたのかどうかは不明です。
この兵隊さんは、後ろが割れて修理した跡があるからといただいたものです。
接着剤が見える私の修理と違って、修理の仕方がなかなか素敵です。金継ぎ同様、土人形も修理の仕方如何によっては、傷のないものに遜色ありません。
がんこさんの店ではなく、別の店で買った早乙女人形です。
山形県笹野の一刀彫ですが、1960年代までは、田植えの季節になると、このようないでたちの早乙女が、東北各地のどこででも見られたようでした。
当時は一般的ないでたちでしたが、今となっては絶滅してしまいました。
また別の店で、やはり笹野一刀彫の大黒さまを見つけました。
いくつか大黒さまがありましたが、みな黒ずんでいて、これだけ色が少し残っていました。
「早乙女は100円だったのよ」
と、大黒さまを売っていた骨董屋さんにアピールしたのですが、
「つくった時代が違うでしょう、時代が。これは古いけれど彩色も残っているし、珍しいものなんだよ」
と言われ、100円というわけにはいきませんでした。
横顔の髭が素敵です。
蘇民将来は、やはり長野県上田のものです。
他の店をぶらぶら見ていると、がんこさんが追いかけてきて、だるまをくれました。私が手に取って見ていたので、これもおまけにと思いついたようでした。
一刀彫の大黒さまを買ったお店では、おばあちゃんが失せて、おじいちゃんだけになった人形をいただきました。
この人形、裏返して見ると、小さなタカラガイでできているのです。
それにしても、絵つけの見事なこと、おばあちゃんもさぞかし素敵だったに違いありません。
貝のおじいちゃんは単独では立たないので、台座を外すわけにいきません。
というわけで、がんこさんにいただいただるまさんとならんでもらうことにしました。
さて、恵比寿大黒と揃ったところで、どこに飾りましょうか?
やっぱり神棚でしょう。
飾るというよりお祀りすると言った方が正しいのかもしれません。
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