「1年の締めくくりが漫画?」
そうなんです。9月に『アシガール』を読みはじめたら止まらない。漫画は、読み返すと新しい発見があるものとはいえ、何度も読み返すのは時間の無駄と思いながらも、つい、寝る前には『アシガール』を手に取ってしまう日々が続きました。
『アシガール』は今も雑誌への掲載が続いている漫画で、14巻ははらはらする場面で終わっています。それなのに、15巻が出たのが12月も末、待っていられないと読んだのが、すでに完結している、同じ森本梢子さんの『高台家の人々』(集英社)でした。
『高台家の人々』は、人の心が読めてしまうテレパスの3きょうだいと、妄想好きの女性が出会ったラブコメディーですが、これがまた面白い。
『アシガール』症候群からは脱しましたが、やっぱり繰り返し読んでしまいました。
次に読んだのは、実写化されたものが世に知られていたせいか名前だけはなんとなく知っていた『ごくせん』(集英社文庫)です。「ごくせん」とは、「極道先生」の略、荒れた高校の新卒女性教師はやくざの組長の孫娘、次々といろいろなトラブルに巻き込まれて行くラブコメディーです。
いやはや、何年も前に完結している漫画ですが、遅まきながら面白い。大勢の登場人物の一人一人のキャラが立っていて、それぞれが魅力的なこと、くすくす笑いながら読みふけりました。
漫画の面白さにどっぷりつかった数か月でした。
世界的にはパンデミックで大変な年でしたが、オイルショックもバブル経済も、そしてリーマンショックも、悪いこともよいことも何の影響もなく過ごしてきた私たち、おかげさまで今回もほぼ変わりない日々を過ごしてきました。
それでも、2021年が、平らな年であれと願う気持ちでいっぱいです。