2012年12月31日月曜日
馬場のログハウス
お隣に住んでいる木工屋のKさんが、先日からログビルダーNさん手がける家の棟あげを手伝っている話を聞いていたので、見に行きました。
馬場の隣に大きな家が建ちあがっていました。棟あげから二週間、ガルバリウムの屋根も自分たちで葺いているそうで、下屋だけ葺き終っていました。
あいにくの雨で、何も見えかったのですが、少し山を下ったところに、パラグライダーの着地場があり、そこは草原になっているので、山の中ですが視界が開けて、竜神山の方まで見えるということでした。
Nさんと施主のHさんが、裏山から一緒に切りだした杉の木を腰の高さに積んでありますが、その上はしっくい壁になるそうです。木を切り出してから一年以上かかっているとか、もっとも我が家は住みはじめるまで八年もかかっていますから、他人のことはとやかく言えません。
柱も含めて50本以上ある杉の木の皮は、Hさんがご自身が剥いたのだそうです。
何かに利用しようと取ってある切り株の美しいこと。
これは、古い牛小屋を買い取って改造した厩の前です。
のぞいてみると、馬が顔を出します。
Hさんは馬を四頭飼っていて、乗馬セラピーを生業にしています。来年六月に完成予定の新しい建物には、喫茶室もオープンするそうです。
厩には、馬だけでなくなつっこい山羊も二匹いました。
この古い牛舎を半分に分けるようにして、西側にはHさんと牧場を半分ずつ買った、Hさんのお友だち一家が住み、牛を飼っています。牛飼いだけでなく、そのお友だちは馬の蹄鉄も打っているというのだからびっくりです。
馬の蹄鉄屋さんなんて、いまどきそこいらで行きあたるものではありません。
家を建てる手伝いをしているのも、隣のKさんだけでなく、木工屋のOさんも手伝っていました。木工屋さんたちですから、大工仕事はお手のものとしても、板金、とくにガルバリウムは銅と違って加工が面倒なのに、けっこうおもしろがっていました。
八郷には、おもしろい人たちが住んでいます。
2012年12月30日日曜日
まゆ玉
お正月のもち花を飾るのに、これまでこのあたりで使うコナラか、新潟だったかどこかで使うと聞いたミズキを使っていました。
でも、しだれ柳を使いたいと、かねがね思っていました。そして、ずいぶん前に目をつけておいた柳苗の畑に、枝をいただきに行きました。
周りに人家もない場所なので、どなたの畑かわかりません。まあ、細い枝なら少々いただいてもかまわないだろうと、少し後ろめたい気持ちも持ちながら行って見ると、景色が変わっていました。ほとんどの枝はまだ葉のついていたころに、切り落とされてしまっていたのです。
たぶん、そうやって、幹を太らせるのでしょう。
畑の端に植えた柳の枝だけが、風除けのためなのか、かろうじて残されていなかったら、枝を手に入れることができないところでした。
というわけで、後ろめたさが消えて、大威張りでいただいてきたのが、この枝です。
稲束を干した時に、はざ掛け(このあたりではおだ掛け)の「はざ脚」として使った真竹を柱に結びつけて、それに柳の枝を挿しました。
米粉をこねて紅白のもち花をつくり、枝にくっつけるといいのですが、今年は米粉が手元にないので、ちょっと億劫です。手持ちのまゆ玉だけでも賑々しくなるようだったら、自家製のもち花は省きましょう。
このまゆ玉は新潟産の、米粉でできたせんべいで、丁寧に扱えば、何年でも使えます。
せんべいは、一枚だけの板状のものと、
土人形をつくるように、せんべいを貼り合わせた、立体的なものがあります。
以前、新潟から送っていただいたときに、すでに貼り合わせてあったような気もしますが、和紙の紙縒りは、全部自分でつくったような記憶もあります。
丸くて小さいのは、自分でくっつけました。
せんべいの端を水で濡らして、紙縒りをはさんでちょっと押しておくと、すぐくっつきます。
まゆ玉は全部軽いのですが、大きくて比較的重いものは枝の太いところに、軽いものは枝先に結んでいきます。
なんとか、米粉のもち花をつくらなくても、賑々しくなりました。
干支人形は飾ったし、注連縄も飾ったので、もう、いつお正月が来ても大丈夫です。
シダレヤナギは、思った通り素敵でした。
2012年12月29日土曜日
東ティモールの籠
暮れも押し詰まってから、ネットショップ「カゴアミドリ」から、以前、入荷したら欲しいとお願いしておいた、東ティモールの蓋つきの籠、ルフ・ミニが入荷したとの知らせがありました。
NGOが仲介している、フェアトレードの籠です。
さっそく送られてきた籠はとっても素敵でした。
大きなルフについて以前、ヤシの葉の幅ををちょっと細くするなんて難しいから、蓋をちょっとゆるく編んでいるのかな?と書きましたが、それも難しいだろう、一本くらい材料が少ないのではないかと、小さい籠ですから、葉の帯の数を数えてみました。
ところが数は同じです。
光に透かしてみると、すごい!やっぱり蓋の方が心持ざっくりと編んであります。熟練の手が加減していたのです。
蓋の上部と身の底に関しては、側面で絞っているのでまったく同じように編んでも問題なさそうですが、やっぱり蓋の方がゆるく編んでありました。
これが蓋の上部で、
こちらが身の底でした。
ところで、いつも「身」と言っているけれど、「身も蓋もない」とも言うけれど、本当に「蓋」に対して「身」と言うのでしょうか。
ちょっと違和感があります。
NGOが仲介している、フェアトレードの籠です。
さっそく送られてきた籠はとっても素敵でした。
大きなルフについて以前、ヤシの葉の幅ををちょっと細くするなんて難しいから、蓋をちょっとゆるく編んでいるのかな?と書きましたが、それも難しいだろう、一本くらい材料が少ないのではないかと、小さい籠ですから、葉の帯の数を数えてみました。
ところが数は同じです。
光に透かしてみると、すごい!やっぱり蓋の方が心持ざっくりと編んであります。熟練の手が加減していたのです。
蓋の上部と身の底に関しては、側面で絞っているのでまったく同じように編んでも問題なさそうですが、やっぱり蓋の方がゆるく編んでありました。
これが蓋の上部で、
こちらが身の底でした。
ところで、いつも「身」と言っているけれど、「身も蓋もない」とも言うけれど、本当に「蓋」に対して「身」と言うのでしょうか。
ちょっと違和感があります。
2012年12月28日金曜日
ネコ車
昨日、薪をいただきに行った家で、使わせていただいたネコ車です。
なんて素敵なネコでしょう。
これは我が家の同型のネコです。
上のお皿は傷みやすいものですから、板張りのネコは、お皿がボロボロになったあと、フレームを利用して板を針金で留めつけてつくったのでしょう。
砂利を乗せたりするには、ネコのお皿は役立ちますが、材木を運んだりするときは、案外乗せにくいものです。お皿のくぼみを邪魔っけに思うことも多いのですが、そんなものだとも思っていました。
フレームに板を張ったネコは、倉敷あたりで伝統的に使われていた、松のネコにも通じるものがあります。薪など乗せるときには、これだと整然とたくさん乗せられます。
我が家でも、夫の父が使っていたネコのお皿がボロボロになって、数年前に買い換えましたが、フレームを残しておいて板を張ればよかったのです。 気がつきませんでした。
なんだか、新しいネコのお皿がぼろぼろになるのが、楽しみになりました。
2012年12月27日木曜日
独り言
この十年、定期的に手伝いにきてくれるKさんが、今年最後の手伝いに来てくれました。
気がついたのですが、Kさんも作業しながら、よく独り言を言っています。
私も夫も、作業しながら、よく独り言を言います。重いものを持ち上げるときの、
「よいしょ」
とか、かけやを使うときの、
「えい」
とか、だけでなく、
「あれっ?えっ?間違ってんじゃん」
とか、
「えぇと、あれは終わって、これも終わって」
などなど、さえずります。
反対に、手伝いに来てくれた若い人の中には、作業しながら一言も発しない人もいます。
それって、とっても不思議です。
「せーの」
と掛け声を掛けた方が、力が入るのにと、いらぬ心配までしてしまいます。
ところで、我が家に畳を入れてくれた畳屋さんは、作業しながら、ずっとずっと独り言の言いっぱなしでした。
しかも、機械を使うのが嫌いとかで、畳の寸法を決めるのにずいぶん手間取り、三時間くらい測っていましたが、そのあいだ、少しも休むことなく、独り言を言い続けていました。もちろん、できた畳を入れに来た時も同じでした。
わきで作業していた私たちはびっくりして、いつもより言葉少なに働いたことでした。
2012年12月26日水曜日
ろうそくと燭台
クリスマスの日、白い教会のキャンドルスタンドのろうそくに、火をつけてみました。
「あっ、うまく回らない」
熱が遠くて、上昇した空気が風車まで届かず、くるくると回ってくれません。ちょっとろうそくが短くなり過ぎているようです。
次のクリスマスまでには、もっと長いろうそくを準備しなくては。
しばらく前から、昔ながらの細長いろうそくを使う機会がめっきり減っています。
缶入りのろうそくはとくに便利です。長持ちするし、自然に消えるまで放っておけて、「消さなくては」という心配がいらないので、ついついそればっかり使ってしまいます。
素敵な、ホルダーもいろいろあるし。
細いろうそくに比べると、太いろうそくはまだまだ出番があります。
太いろうそくは、長持ちするだけではなく、燭台もあまり汚れないのが嬉しいところです。
これは古い燭台ですが、下の大きなお皿に一体何を乗せておいたのでしょう。安定感はありますが、不思議な形です。
形に惹かれて買った和ろうそくですが、一度灯して、なんだかこりごりした思いが残っていました。 でも、ずいぶん前のことなので、どうしてこりごりしたか、思い出せません。
いつでも燈せるように燭台に立ててあった一本に、火をつけてみました。
たいした問題じゃないけれど、減り方が早いみたいです。そのぶん燭台のお皿が汚れます。
インド製の、鉄の燭台です。
プノンペンに住んでいた時は、一度停電したら復旧までにしばらくかかるので、実用のためにろうそくを常備していました。
そのとき、燭台として使っていたのが、このブリキのスコップです。
今灯してみても、なかなか風情があります。
妹からもらった、スワジランド(南アフリカ)のろうそくです。
ずっと取っておいたのですが、引き出しの中で転がって傷だらけになっていたので、灯してみました。
形から、エルサレムキャンドルを想像していました。中に火を灯したように、模様が浮かび上がってくるのではないかと。
ところが残念、練り模様は表面だけのようで、ただ球形が崩れるだけで、絵が浮かび上がってきたりしませんでした。
なぁんだ。
2012年12月25日火曜日
2012年12月24日月曜日
からくり小箱
やっとフェイスブックが自分なりに使えるようになった今日この頃です。もっとも、活用していると言うほどではありませんが。
それでも、フェイスブックを使っていると、時折嬉しいこともあります。最近も、元同僚のAさんからの便りが舞い込みました。
そのAさんが、私がプノンペンを去るときに餞別としてくれた、猫の「からくり小箱」です。
まず、お尻のあたりの棒を一本取り外します。
すると、蓋が上か下にずらせます。
蓋を外し、中蓋を取ったら、お腹の空洞があらわれます。
もっとも、差し込む棒がゆるくて、傾けたりすると、すぐ外れるので、「秘密の小箱」どころか、 「ばればれの小箱」です。
どんな工房でつくっているのか、どんな道具でつくっているのか、いらぬ心配をしながらよく見ると、底部分(写真上部)は一度切り離した板を貼りつけた跡があります。
この方法だと、底をつけたままくり抜くより少しは簡単なので、他人ごとながらほっとします。
カンボジアでつくられたというより、タイでつくられたような気がしますが、不明です。
最初の開け口を底に持ってくると、もっと秘密の箱になりそうです。
2012年12月23日日曜日
かわいい植物たち
kuskusさんちの、植物+飾りものです。
植物は、すぐ形が変わって、伸びすぎたり、形が崩れたりと、きれいな形を保つのは、なかなかたいへんです。
これまで、いろいろな植木鉢を使ったり、受け皿もプラスティックじゃないものを使ったりしていましたが、気がつくと、実用一点張りの、昔ながらの素焼きの鉢に戻ってしまいます。
だから、ときおりkuskusさんの植物たちを見ると、刺激になったり、反省したり、です。
植木鉢の表面に石を置いていたこともあったけれど、 いまは土だけ、水やりでえぐれたり、草が生えているのが、我が家の植木鉢です。
このカエルくんも、いつも、形よく植物を植えてもらっています。
それに比べて、我が家の鹿くん(だったかな?)はめちゃくちゃになっています。
kuskusさん作の家型植木鉢にいたっては、水やりのとき必ず水がこぼれてきれいに保てないので、長いこと植木鉢を廃業中。
テラスのホテイアオイが入っていた鉢には、象が置いてありました。
これで、冬でも外をのぞいたとき、なごみます。
kuskusさんのブブちゃんでした。
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