2025年4月6日日曜日

「ジジイの一人旅」より

友人がパレスチナ・イスラエルに行き、いろいろな報告をしてきています。ヨルダン川西岸のエルサレムから、ベツレヘムに行き、さらに南のヘブロンへ。そして北はラマッラからジェニンまで歩いたようでした。


ベツレヘムには、イスラエルの建てた壁を見に行ったそうです。
壁のなかったころの、ここから見えた景色が壁に描かれているのが悲しい。


映画ノーアザーランドで有名になったマサーヒル・ヤッタには、イスラエルの人たちがきて、人権を守るために活動しているそうです。また、活動家と呼ばれる人たちがいろんな国から来て、イスラエル人入植者が暴力を振るわないように監視しています
しかし、入植者の暴行に釘を刺していたアメリカのバイデン政権がトランプに代わり、タガが外れると横行が復活して、これは2日前に入植者に襲われた村の写真です。嫌がらせのために発砲して、おとがめなしの世界とはどんなものか.....。

写真は、17年にわたって南ヘブロンのパレスチナ人を支援しているイスラエルの男性です。いろいろなものを集めては運び続けていて、ノーアザーランドで有名になったマサーヒル・ヤッタの人々とはみんな知り合いだそうです。 友人は、こういう草の根の助け合いが続く限り人類は救われる、と書いています。

北から南へ行くときは、エルサレムを通るとたいした距離ではないのですが、検問所が閉鎖されていたので、ベツレヘムからラマッラへ、友人は砂漠を大きく迂回しなくてはなりませんでした。しかも、パレスチナ人の足である乗合自動車(座席数の10人集まったら出発する)は、客が定数集まらないのでいつまで経っても出発しない。ではと個人タクシーに乗ると、タクシー運転手にしても死活問題なので高額を要求される。
友人にとっては一回だけのことですから高額払っても仕方ないとして、パレスチナの人たちは、これではほとんど移動ができないことがわかります。


移動の途中で出逢ったコウノトリ。

エルサレムの早朝のバス乗り場。シャバット(安息日)明けで現場に戻るイスラエルの兵士たちがいたので、バスの乗り方聞くと、親切に教えてくれたそうです。彼らが、ひとたび戦場に戻れば違う人格へと変わってしまうことがなんとも悲しい、と友人。 イスラエルでは男性は3年、女性は2年の兵役義務がありますが、最近は兵役拒否をする人たちも増えています。兵役以後、絶望してイスラエルを捨てる人もいますが、バリバリのタカ派になる人もいます。

テルアビブで大規模なネタニヤフ反対デモが行われると聞き、テルアビブへ。 日本には、全然報道されませんでしたね。

この日は約1万人集まっていたそうです。
友人はヨルダンのアンマンまで飛行機で飛び、アンマンから陸路でイスラエルに入っているのですが、アンマンではラマダン(昼間の断食)中で、昼間はレストランが開いてなくてお腹をすかせます。そして夕方、昼寝していてちょっと遅くにレストランに行ったら、イフタールがはじまっていて、席が埋まってしまっていました。イフタールとは、ラマダン中に日没以後に食べる食事のことです。
結局、知らないおじさんたち(と書いているが、写真を見る限り彼よりみんな年下のよう)に招き入れられて、ラマダンスペシャルメニューのおいしいおすそ分けにあずかっています。 アラブの人たちの優しさが、身に沁みます
日本経済新聞
イスラエルはガザに新回廊をつくり、そこに軍を駐留させ、南部を分断しようとしています。







2025年4月5日土曜日

着にくい服のリフォーム


胸のあたりがちょっと窮屈なリネンの服を着やすくしようとしています。


脇を解いてみると、後見ごろの右脇はまっすぐなのに、前身ごろの右脇は三角形に伸ばして後身ごろと縫い合わせ、裾で広くなるように縫われていました。左側は、脇が布の耳になっていたので横に伸ばさず、三角形に切った別布をつなぎ合わせていました。
これを見たら、なんとなく面倒になって数週間放り投げていましたが、片づかないのでアイロンをかけて、三角部分を切り離しました。


ゴツゴツしたリネンに合わせるにはこれしかないと思った酒袋は、解こうとして縫い目がなく、筒状に織られていることがわかりました。編み物ではなく、織り物で「わ」に織ることができるのでしょうか?
グーグルで調べると、みんなの「ベスト解答」ではなく、AIが解答、「酒袋は平織で、二重織りではありません」ということでした。


二重織りを縦から見ると、〇で表している経糸(たていと)の下段に、4目おきに上段の緯糸(よこいと)をからませて、二枚の布が離れないように織っています。
通常はこのように織りますが、緯糸をからませないで織れば、片端が「わ」に織れて、広げることもできます。例えば、120センチ幅の布が欲しいのに、織り機の幅が狭い場合、60センチ幅で二重織りすれば120センチの布も織ることができるのです。でも、両方が輪になっている筒状に織れるかどうか? 私は知りません。


酒袋を切り開いて2枚の布にしてみると、両端の経糸がつれていて、平らにはならず持ち上がっています。こんなに経糸がつれるということはどういうことなのか? 
幸い必要な幅より広かったので、経糸がつれた両端を切り落として平らな布にしました。


手持ちの服を参考に身幅を決めたので、脇の下の「まち」はつけなくても着られそうですが、ちょっと袖が細いので、まちをつけることにしました。この写真では、酒袋は二つ折りにしてあり、脇は縫い目なしの「わ」になっているので、まちをつけるなら縦に切ってしまった方が縫いやすいか、あるいはまちをつける部分だけ切って、手縫いで先にまちをつけてしまうか、しばし考えましたが、部分的に切ってみて、うまくいかなかったら2つに切っても遅くはないと、手縫いでまちをつけてみることにしました。


うまくつけられました。もちろん裏側もかぶせ縫いをして、ほつれないようにしています。しかし、こんなに重くてごわごわした服を着るのか? 根本的な疑問が湧きあがってきます。いつもは、身体を絞めつけない、軽い服しか着ていません。
理想はこれを着倒して、布をとろとろにすることですが、そこまで着続ける自信、まったくありません。

ところで、実際酒袋はどう使ってお酒をつくったのでしょう?
今では酒袋を織っているところはないのですが、酒屋さんの依頼でさらしで酒袋をつくった方がいらっしゃいました。その方が、酒屋さんでさらしの酒袋(1回限りの使い捨て)が実際に使われている写真をUPされていました。

マーブルのホームページより

酒袋に、もろみを入れ、樽の上から吊るします。



重力だけでお酒が絞られていきます。
酒蔵は茨城県潮来市の愛友酒造、お酒は愛友純米大吟醸です。






 

2025年4月4日金曜日

発想の転換

昨日、ふらっとSさんが遊びに来ました。
なんでそんな話になったのか、掃除機が壊れて電気屋さんに連絡した話をしていました。型番を伝えると、それは古すぎてもう部品もないし、直せませんと言われて、現物を見てもくれなかったとのことでした。
「電化製品って、本当にそんなに寿命が短いのかねぇ」
「確かに」
我が家でも昨年洗濯機が壊れて、電話したらもう寿命だと言われたことを話しました。ただ、新しい洗濯機にしたら、同じ型番なのに糸くずネットが型変わりしていて、使いやすくなったことをつけ加えると、
「うちではそのネットを使ってないから、別に掃除がどうのこうのもないし」
と、Sさん。
「えっ、糸くずネットを使ってないってどういうこと?」 


私は、予備として備えていたのに使わなかった、古い洗濯機の糸くずネットを持って来て、Sさんに見せ、いかに掃除が面倒だったか説明しました。
「うちは掃除はしたことがないよ。ネットをやってないから」
「えっ、使ってないの?」
「そう、捨てた。だからゴミもたまらないの」
「えぇぇっ、捨てた? 糸くずはどこへ行くんだろう.....」
「ネットがあるからたまるんだろう? なければ少しずつ流れていくよ」
「はぁぁ」
Sさんはおもしろい。自分にそういう発想がなかったこと、使い勝手がよくなったと喜んでいたこと、なんだか軽いショックを受けました。
「それで、掃除機は新しいのを買ったの?」
「いや、叩いたらなおったから使ってる」
「ははは、昔のテレビでもないのに、叩いたの?」


今朝は深い霧でしたが、陽が高くなって少しずつ晴れてきました。


私は相変わらず糸くずネットを使い、洗濯した後きれいに洗うのを結構楽しみにしています。
取って置いた、壊れた洗濯機の予備の糸くずネットは、捨てましたが。





2025年4月3日木曜日

ドラマ観賞

最近観て面白かったドラマのご紹介です。
と言ってもテレビは観ないし、ネットフリックスなどのドラマも観ない。NHKオンディマンドの範囲内なので、とっても限られていますが。


「東京サラダボウル」(全9回)は黒丸さん原作の漫画東京サラダボウル・国際捜査事件簿』をドラマ化したものです。主人公は東新宿署国際捜査係の女性警察官と警視庁通訳センターの中国語通訳人で、外国人が巻き込まれてしまった事件、起こしてしまった事件、一見、事件とも思えないような小さな事件(実は大きな事件につながっている)に、丁寧に向き合い、共生を考える物語です。
新大久保あたりに暮らす外国人たちの生活が丁寧に描かれ、むしろ主役は彼ら。喧噪と活気、哀愁や苦悩、そして、そんな外国人をカモにすることで生きている外国人たちもいて、見ごたえがありました。


東京在住の外国人は約70万人、それぞれに家族や友人がいて、日本にたどり着いた背景があり、悩みを抱え、喜びも悲しみもある人たちです。それなのに、差別されたり、利用されたり、尊厳のある人として扱われなかったりする、そんな人たちに女性警察官は真摯に向き合います。
伏線がいっぱいあって、何度か観るとやっと腑に落ちるおもしろさ、何度も観てしまいました。


もう一つ、「TRUE CLORS」(全9回)は、美しい画面に引き込まれてしまいます。
色彩に優れたファッション写真家として名を成し、前途洋々だった立花海咲(みさき)が、
視力が低下し、色覚機能も喪失する難病を発症し、治療法がないと診断され、仕事も失って絶望の淵に立たされたものの、故郷の天草に帰って、封印してきた過去に向き合い、懐かしい人たちと触れ合ううちに、生きる力を取り戻していくという再生の物語です。
とにかく天草の海がきれい、空がきれいで、観ている方もすっかり癒されていく、美しい作品です。


海咲の生まれ育った、そして断ち切った崎津の教会。


かつて、高校を卒業したばかりの海咲が家出した理由を知っている、幼馴染の松崎晶太郎とその両親は、海咲を優しく迎えます。



「TRUE CLORS」は全編美しいのですが、とくに最後の漁船団の場面は圧倒的な美しさでした。









2025年4月2日水曜日

出て来た絵葉書から


一昨日、topcatさんからのはがきを探そうと、絵葉書などを入れてある箱を開けたら、1枚も残っていないと思っていたエジプトの子どもが織った綴れ織りの絵葉書が出てきました。アメリカに住んでいたころ、実家に送った絵葉書を母が取って置いてくれたのです。
綴れ織りは、緯糸(よこいと)だけを見せる織り方ですが、スウェーデンのフレミッシュのように横向きで織ってあります。
それにしても細かい! 気が遠くなるほどの時間がかかりそうです。エジプトの子どもの絵心と忍耐力に乾杯です。

さて、箱や葛籠のなかには、懐かしい展覧会の案内状などに交じって、使ってない絵葉書も入っていました。


その中に、バンコクのサイアム・ソサエティーの博物館であるKamthieng House Ethnological Museumの収蔵されている魚籠(びく)の写真がありました。タイの魚籠はどれも素敵ですが、とくに前列真ん中の魚籠の蓋の開け方、素晴らしい工夫です。
1980年ごろは、タイでは魚籠などの民具には関心を持っている人は多くなく、わずかにサイアム・ソサエティーが頑張っていました。
王宮前広場で、週末に開かれていた骨董屋さんでも、見かけるのは仏像や銀細工、山岳民族の衣装や発掘品という時代で、竹細工など民具はほとんど見かけませんでした。







 

2025年4月1日火曜日

ヨーグルト容器


長年楽しませてくれた自家製ヨーグルトは、家を長く空けたりしたときに菌が弱り、その都度何とか回復させたものの、数年前に回復不能になってしまい、つくれなくなりました。しばらくはヨーグルトなしの生活をしましたが、きちんとカルシウムを摂りたいと、今では市販のヨーグルトを買っています。
400グラム入りのプレーンヨーグルトの値段は上がったり下がったりするので、数銘柄を決めておいて、そのとき一番安いのを買っています。そして九州に住む息子が来たときにしていたようにきちっと3等分し、毎朝約130グラムのヨーグルトを食べています。
紙の容器はつぶして捨てますが、プラスティックの容器は、ごみ量を小さくするために分解します。


まず真ん中あたりにはさみを入れ、2つに分けます。


次に、縁のきわと底のきわにはさみを入れます。


そして、側面をぶつぶつと切り刻みます。


蓋に縁と底を入れ、切り刻んだ側面を入れます。


2パックを2人で3日かけて食べるので、1日おきに中蓋が出ます。中蓋があるときはそれも重ねて輪ゴムで留めて捨てます。

私の住んでいるところでは、以前はプラスチックは捨てるときには分別していましたが、焼却炉が新しくなってからプラスチックも燃えるゴミになってしまいました。