印判といえば、コバルトを使った、鮮やかなブルー一色のものを思い浮かべます。しかし、中国の印判は、ちょっと事情が違うようです。
印判で模様をつけたあと、彩色しています。
派手なお皿で、赤や黄色だけでなく、青や緑の地のものもありました。
タイでは、五色を使った磁器を、ベンチャロンといって、一般人は使えない高級な食器として珍重してきました。ベンチャロンは、明時代に中国から渡ってきたものですから、もともと五色(多色)使いは、中国の方法だったのでしょう。
金などの入った豪華なものは好きではありませんが、このお皿の、なんともいえない、かわいい色に惹かれました。22センチのお皿です。
プノンペンのトゥールタンポン市場の骨董屋で見つけたものです。
それにしても、真ん中のおじさんは、どなたでしょう?
裏はあっさりしていて、印判らしさが出ています。
まわりには牡丹と桃が、真ん中には龍が描かれていて、乾隆御製とあります。
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