2011年4月25日月曜日

染料のビン





毎年、日当たりのいい斜面に咲き乱れるタチツボスミレです。白花のスミレも、濃い紫色のスミレも咲きますが、タチツボスミレが一番花が大きくて、繁殖しています。
そんなタチツボスミレを摘んできて、小さな花瓶に挿そうと思ったら、どれも口が小さすぎます。
もっと口の大きな花瓶はと見回したら、ボブビルのビンがありました。

ボブビルは、イギリスの調味料(コンソメ)入れです。





昨年、プランターごといただいたプリメラ・マラコイデスについてきて、今年はマラコイデスは出なかったのに、プランターいっぱいに増殖したパンジーが、プランターだけでは足りずに、庭のあちこちに花を咲かせています。

パンジーは、あさひ染のビンに挿しました。
あさひ染は、毛糸や布の染料だったのでしょうか?
祖母や母は、私が小さい頃、よく毛糸を染めなおしたり、着物をほどいて絞り染の布団をつくったりしていましたが、たしかみやこ染という名前の染料でした。




どこの家にも、染料の一つや二つ、当たり前にあった時代がありました。
それとも戦後も、こんなことをしていたのは、私の家だけだったのでしょうか。お雛さまのときに、天井からつるして飾る和紙の桜も、縁をほんのりと桃色に染めてくれました。
染料のビンは、落ちにくい染料が付着しているので、すぐに捨てました。土に埋めたでしょうか。

だから、ときおり骨董市で染料のビンを見かけると、不思議な気持ちがします。もしかして、掘り出したものでしょうか?まさかね。

私が持っている染料のビンは、馴染みのあったみやこ染ではなく、まったく知らなかったあさひ染のビンと、京染のビンです。
京染のビンには、まだ染料が付着しています。





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