3月11日の地震で落ちて割れた土人形たち。
欠片の山の中から、判別できる欠片は拾い集め、修理できるものは、接着剤で貼り合わせました。
そして、大破したものは、どんどん捨てました。大きなゴミ袋が、いくつもいっぱいになりました。
しかし、決定的には破損していないものの、一部が欠け、しかも破片が見つからないものはどうするのか、答えのないまま放置していました。
「木工用パテで修理できるわよ」と、陶芸家のなつさん。
そうか、焼成しなくても固まる粘土が使えそうです。
中が大きく空洞になっている招き猫には、まず梱包材を詰めました。
そして、粘土をかぶせます。
仔猫神の耳の欠片は、床の間周辺にあるはずでした。
狭い範囲で、見つからないわけがないのに、どうさがしても見つかりませんでした。
これで、一安心です。
名古屋土人形は、1990年ころの地震にも遭っていて、今回も、前回と同じ、馬の顔が壊れました。欠片も、粉々になったところもあり、他の欠片に混じって、全部は見つかりませんでした。
1970年代に、幼かった子どもたちも連れて訪ねた、名古屋土人形の作家さんは、そのとき病の床についていらっしゃいました。少し作品がありましたが、どれも行き先の決まっているものばかりで、すまないと思われたお連れ合いが、この「馬乗り狐」だけならと、わけてくださった、懐かしいものです。
きれいではありませんが、なんとか修理できました。
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