2016年1月18日月曜日

絵馬

日曜日はいいお天気だったのに、月曜日の今日は雨が降っています。
プレカット屋さんの大工さんが勘違いしてくれたおかげで、棟上げを延期できて、本当によかった。今日は、プレカット屋さんに陣中見舞いに行ってくる予定です。

さて日曜日、骨董市に行くと、おもちゃ骨董のさわださんが、柳行李いっぱいの絵馬を持っていました。
そう古いものではなくて、大半は印刷した絵馬でした。
全部見るのは面倒なので、ちらっと見ると、「向かい天狗」の手描きの絵馬が目につきました。


向かい天狗の絵馬を授与している神社としては、埼玉県岩槻市の第六天神社があります。
てっきり第六天神社の絵馬だと思って買って来たら、違っていました。
 
『日本のお守り』(細野栄三監修、池田書店、2011年)より

これが、第六天神社の向かい天狗の絵馬です。

さて、どこの絵馬だろう?
ネット画像で見ると、同じ絵柄のものが見つかりましたが、どこのものだかはわかりませんでした。
栃木県足利市では、戦前いろいろな手描きの絵馬がつくられていて、この絵馬も足利でつくられた可能性がありますが、はっきりしません。
向かい天狗の絵馬は古くからつくられていて、埼玉県ふじみ野市の長宮氷川神社には、250年以上前の絵馬が残っています。


建築材料の杉板を利用しているのか、裏はざらざらです。


この絵馬は、神社に奉納する絵馬ではなく、玄関や門口に掲げるものでした。
入り口に掲げておくと、邪気、疫病を防ぎ、盗難、火難を避けることができ、青竹にはさんで田畑に立てておくと、作物が豊かに実り、盗難も防げるとされていました。
 
我が家にあった絵馬

もう一つ、どうしようかと迷いましたが、東京水天宮の安産守りの絵馬も買いました。
長男を出産するとき、夫の母にもらった同じ絵馬を持っていますが、この味のある犬張り子の絵柄は、今では使われていません。
 
水天宮の巫女さんのブログから

現在では、こんな犬張り子の絵で、絵馬自体も小さくなっているようです。

水天宮の巫女さんのブログから

そして、安産祈願だけでなく、「除災招福」という、幅広く使える絵馬が主流になっているようでした。少子化の中での生き残りの一環でしょうか。

さて、帰りかけたとき、Oくんのお連れ合いのぞみさんと、娘さんのKちゃんに会いました。Oくんは一人で探索中のようで、見かけませんでした。
骨董市で出会ったのは初めてです。
「どんなものがありました?」
とのぞみさん。
なんて、間がいいのでしょう。のぞみさんは来月出産です。
というわけで、水天宮の絵馬は、そのままのぞみさんに進呈して帰りました。絶対に、丈夫な赤ちゃんが生まれることでしょう。




0 件のコメント: