ずっと前から我が家にある絨毯です。
イランかアフガニスタン、どっちかでつくられたものだとは思いますが、日本で出逢ったもので、どちらでつくられたものか不明です。
中東の絨毯は大別して、経糸(たていと)に色糸を結んで短く切りそろえた緞通(だんつう)と、キリムのようにつづれ織りにしたものの、二種類に分けられます。
ところがこれは、そのどちらでもありません。
まるで刺繍したような、あまり見たことのない織り方で織られています。
段通の裏は、毛足はありませんが、まったく同じ模様です。
これは、アフガニスタンの絨毯です。
そして、つづれ織は、糸の始末さえしてあれば、裏も表もないものです。
こちらは、遊牧の民ベドウィンの敷物です。
ところがこの絨毯の裏は、糸の始末がしてなくて、もうめちゃくちゃな状態になっています。
この絨毯の魅力は、たくさんの動物たちの意匠です。
私は、何でも数を数えるのが苦手で、自分が招き猫をいくつぐらい持っているのか知らないくらいですが、雨の日に、暇にあかして、絨毯の動物の数を数えてみました。
途中で、やはりこんがらがって正確な数が出ませんでしたが、180以上でした。
この、なんだかわからない動物の上に見える赤いのは水鳥にも見えましたが、数には入れませんでした。
お馴染みの象やラクダもいるので、空想上と言うよりは実際の動物をイメージしてつくったものだと思います。だとすると、一つ上の写真のなんだかわからない動物は、クジャクでしょうか?
猫のトラが、ここを通るときは必ず爪をといでいますが、丈夫にできていて、びくともしていません。
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