骨董市で、まことさんの店に、曲げわっぱがありました。
蓋は大丈夫だけれど、身の方が、釘がなくなって、ぱかぱかと、外れそうになっていました。値段を聞いたら500円、もらっていくことにしました。
釘がなくなってしまった穴は、細いドリルと目打ちで深くしました。
そこに、先を尖らせて短くした竹串を打ち込みました。
四か所に竹釘を打ったら、とてもしっかりしました。
曲げわっぱの直径は18センチ、ご飯だったら、2合はゆうに入りますが、おひつにしては小さすぎます。
やはり、お弁当箱だったのでしょうか?
左のめんぱは、天板が側板の内側に収まるようにつくっているのに比べて、右のものは、天板の縁に段差をつけて、天板が側板の内側に入りながら、上にかぶさるようにできています。
これらは、秋田のものでしょうか、それとも木曽のものでしょうか?
さて、曲げわっぱは私の知る限り、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ドイツ、フランス、アメリカ合衆国、メキシコ、グァテマラ、チベット、カンボジア、日本などにあります。その中で、カンボジアのものだけ、綴り合せる方法が違っていますが、あとは似ています。
見たことはないけれど、インドにも、中国にもありそうです。
伝播したのか、独自につくられたのか、その両方だったのか?いろんな民具は、どれをとっても、長い歴史があるのが面白いところです。
この曲げわっぱは、裁縫箱にちょうどいい大きさです。
ところが、蓋を持っても落ちてこないほどぴったりはまっているので、ぱっと開けたり閉めたりするにはめんどうです。
お弁当箱としてなら、おかゆを入れて持ち運んだりしてもこぼれなかった、 優れものだったことでしょう。
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