2019年11月17日日曜日

軽トラック

田舎暮らしゆえ、車は3台持っています。
軽トラック、遠出用の普通車、そして私が近場用に使う軽のミニバンです。
どれもがおんぼろの中古車で、故障もしばしばです。


遠出用の普通車は、これまでの生涯で、気に入った形の車がなかった私(古いシトロエンは唯一好きだったけれど)が、
「あの車好き!」
と言っていた外車で、一生乗ることはないと思っていましたが、6年ほど前に信じられない安さで展示されていたのを車中から見つけて、手に入れたものでした。
ところが、維持が大変、近くの修理屋さんでは,外車という理由で修理してくれないし、正規のディーラーに持って行くと、とんでもない金額を提示されます。
よくわかりませんが、近くの修理屋さんが修理できないわけではなく、規定でディーラーが部品を回さず、利益を独占しているような感じです。
ワイパーの交換だけで3万8千円と言われたときは仰天、もちろん断って、それからは常に、買い入れた中古車屋さんになおしてもらっています。そこは、新しい部品代がかかるときも手間賃は安く交換してくれます。
夫が軽トラックをぶつけて、後部をへこませたときは、
「同じ型の車があるから、ドアごと交換してあげるね。前のバンパーも交換してあげるよ。タイヤも擦り切れているからつけ替えておくね」
といった感じで、すべてで3万5千円でした。大仕事なのにワイパー交換代より安いのです。
その普通車が最近、ブレーキを踏みこんだとき異常な音がするようになりました。直してもらうためにガレージに運ぶ途中、ハンドルも重くなりました。
「同じ車があるから、それの部品と交換してあげる。来週来て」
やれやれ、一安心でした。


さて軽のミニバンは、そうとうのポンコツですが、このところアクセルを踏み込んでもスピードが上がらない、クラッチ系統がだめになっているようでした。
近くの修理屋さんに持って行くと、お父さん(親子でやっている)がちょっとだけ乗ってみてくれて、
「問題なかったよ」
と言います。
「えぇぇ、アクセルを踏んでもスピードが上がらないし、音も大きいし」
と言い返しても、
「サイドブレーキを完全に落としてなかったんじゃないの?ブレーキペダルに足を置いて運転したんじゃないの?」
と、まるで私の運転が悪いかのような言われ方をするだけで、らちがあきませんでした。
「息子に言わなきゃだめだよ」
と夫、
「バカにされたんだよ」
と言われて、私は憤慨していました。
その翌日、(不具合のことを忘れたわけじゃないけれど)ミニバンで駅まで行ったとき、交差点で二度ばかり発進しなくなりました。それでも何とか駅に到着、
「帰りにちゃんと動くかなぁ?」
と心配していましたが、案の定、町の真ん中の右折信号のところで、信号が変わったので発信しようとしたら動きませんでした。
町中ですから後続車もいて困りましたが、すぐ車外に出て、信号が再び変わるのを待って二人で車を押して、何とか道端まで移動させました。
運のいいことにまた動いたので、できるだけ信号で停まるのを避けるためにのろのろ運転したりしながら、やっと家まで帰ってきて、修理屋さんの今度は息子に車を預けました。
そんなこんなで、我が家にはただいま、軽トラックしかなくなりました。


さて、日曜日、骨董市が開かれる日です。
夫はいつもミニバンを、
「乗ってて何の楽しみもない」
と嫌っていて、ちょっと遠くまで行くときも軽トラックですが、私は軽トラックは最近、家の周りでしか乗っていません。

マニュアル車で遠出はちょっと面倒な気がしましたが、やっぱり出かけました。
ところが途中から運転が楽しくなりました。交差点で停まってから発車するときの手間も楽しいし、走っていてアクセル板から足を放すとすぐ減速する絶妙さ、まるで生きものと一緒に走っているようで、夫が軽トラックを楽しがっていたわけがわかったような気がしました。
しばらく運転しないと、そんな感覚はすぐに忘れてしまうものです。







2 件のコメント:

あかずきん さんのコメント...

亡き父が残したマニュアル車を姉が乗って帰ると言いだし助手席に座ったとたんエンスト(笑)何とか走り出しましたがアクセル、ブレーキ、クラッチと感を取り戻せない恐怖カーに本気で死ぬかとそんな恐ろしい(笑)事を思い出しました、因みに即運転手交代しました(^o^)

さんのコメント...

あかずきんさん
あっはっは。ということはあかずきんさんはマニュアル車が平気なのですね。
私は、1980年代の初めからオートマ車になじんでいました。ところが1998年にプノンペンに赴任したとき、マニュアル車しか乗る車がなくて、ちょっと慌てました。しかも、トヨタのバンで10人も乗れる大きな車、プノンペンの運転事情はオートバイがブンブン走っていてめちゃくちゃ、一歩プノンペンを出れば穴ぼこだらけの舗装してない道で、度胸を据えるよりほかには道がありませんでした。
休みともなれば、カンボジア人の同僚たちが仏縁日でお寺に行きたいだのなんだかんだで、10人定員の車に15人も載せてでこぼこ道を走る日々、腕を磨きました(笑)。
でも、乗らないと忘れてしまうというか、積極的に乗ろうとしなかったので腕は鈍っていましたが、乗ってみればどうってことありませんでした。
ただ、我が家の普通車は修理にあと一週間はかかるということ、ミニバンの方は結構深刻で、修理費がかさみそう、もしかしたら廃車にした方がよさそう、というわけで、どこへも行く気分ではなくて家にいます(笑)。