高さ75ミリほどの小さなだるまですが、持つと思いがけず、ずしりと重いものでした。
どうやら、土で型をつくり、それに和紙を貼り、漆を塗って仕上げてあるようです。底には穴が開いていて、指を突っ込むとちょうど安定するサイズ、和紙を貼っていくとき、指を突っ込んで作業をしたのかもしれません。
和紙を貼って乾かしてから型を取り出すために二つに切って割るときにつく傷が、焼きもの型だからか、木型ほどには深くついていません。
手のひらにすっぽりと入る大きさで手触りが何ともいいので、手指の訓練にひまさえあれば握っていたいような感触です。
松川だるまの木型、ピッタインダウンの木型、そしてこの焼きもののだるま型。用途は同じですが、それぞれに違います。
2つはどこで使われたものかはっきりしていますが、焼きものの型はどこのだるまの型だったのでしょうか?松川だるまの型は額の真ん中が上がっていますが、焼きもののだるまの型は額の真ん中が下がっていて、高崎だるまとも顔の輪郭が違います。
このだるまと似ているかしらと思ったのですが、完成しているだるまの方が、鼻が上の方についている気がします。
もっとも、いただきもののこのだるまも産地は知らないのですが。
0 件のコメント:
コメントを投稿