昨日は母の七回忌、子どもたち、孫たちで集まって法要の帰り、東京駅のステーションギャラリーで開かれている「宮脇綾子の芸術」展を見てきました。
かつて、婦人雑誌(『ミセス』だったかな?)には毎号、巻頭あたりに宮脇さんの布絵が1枚載っていて、解説もあり、母が大好きでした。『季刊銀花』でも特集されたことがあったような、唐辛子や大根が印象に残っていました。
ステーションギャラリーには、たくさんの作品が並んでいて、見ごたえがありました。
ゴボウ、トマト、日野菜、大根、ヒラメ、海老、彼岸花、ドクダミなどなど形も素晴らしく、布の使い方が大胆で、ひょうたん、柿、魚など同じものががたくさん並んでいる絵でも、何種類もの古い藍染めの型染め布、格子柄、縞柄、絣柄などを使っていて、布たちの魅力も並々ならぬものがありました。
展示会のキャッチフレーズの、「見た、切った、貼った」はその通りですが、その前に「布を集めた」もすごい!
と言いながら、どこか腑に落ちない、気持ちが残りました。
一晩寝て、タイトル「宮脇綾子の芸術」の「芸術」がしっくりこなかったのだと気づきました。以前は「宮脇綾子のアップリケ」と言われていました。
それを、後世の人が「芸術」として、集客も見込まれるかもしれないけれど、せめて、「宮脇綾子の布絵」とか、「宮脇綾子「あ」の世界」だったらよかったのになと思いました。
いつもサイン代わりにアップリケしてある「あ」はとても素敵です。
以上、「芸術」とか「アーティスト」という表現にアレルギーのある、偏屈な私の個人的な意見でした。
4 件のコメント:
紅型(?)のレンコン素敵!色がレンコンと全然違うのに、一目でレンコンとわかるのがすごいです。デッサン力?
宮脇綾子さんの特集が載った雑誌を持っていて、厳しいお姑さんに苦労したと書かれていますが、布はお姑さんが持っていた山のような端切れとのことなので、何が幸いするかわかりませんね。20年前の雑誌でもタイトルが「宮脇綾子のアプリケ芸術」となっていました(苦笑)。「あ」の世界、いいですね!
hiyocoさん
そうだったのか!厳しかったお姑さんが持っていた布ですか。いいないいなと言いたいところですが、hiyocoさんだったら布持ちの厳しいお姑さんと、布持ちでない優しいお姑さんとどっちを取る?(笑)
20年前ってそう前じゃないですね(^^♪ すでに岡本太郎なんかも「芸術」って言われていた時代ですよ(笑)。うさん臭さがよかったのにね。
なんだかタコとサンマのはり絵に見覚えがあり、レンコンも玉ねぎも…、懐かしいなと展覧会のパンフレット(取っておく癖があり)を探したら、平成9年(1997年)「宮脇綾子遺作展」のパンフレットが出てきました。小さくアプリケ芸術と副題付いてますね。(^^;)。
これを見て端切れで花のアップリケした覚えがあります。(^^)。
上の匿名となってしまったコメント私です。不慣れなもので(^^;)。
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