いつもは朝一番で行く骨董市、うっかり忘れてお昼過ぎに行くと、骨董屋さんたちはみんな、帰り支度をしていました。
一回りして、帰ろうとしていたら、あらかた荷支度が済んでスカーンとした水屋さんのお連れ合いの出店に、模様の違う通信こけしが2体転がっていました。
声をかけると、
「どちらかに、手紙も残っていましたよ」
と片づけの手を留めて、底を開けてみて、手紙の残っていた方を進めてくださったのに、手紙の入っていない方の模様の色が好きだったので、そちらを1体だけいただいてきました。
なんとなく、我が家には通信こけしが複数いると思っていましたが勘違いで、帰ってみるとケーブルカーの描かれた1体しかいませんでした。だったら、値段は安かったし、もう1体買えばよかったと思ったものの後の祭り、再び出逢うことはまずないのが世の常、骨董市の常です。
先住の通信こけしには、「蔵王」と書いてあるのが読めますが、左のお便りこけしは字が消えかかっていて読めません。
さて、立体通信こけしの前身にも見える、手鋸で切り出したような薄い板に、手彩色された
こけしはがきは、立体こけしとはまた違った雰囲気があります。なんとも素朴で素敵です。
通信こけしは、巻いた紙にお便りを書き、あて先を描き切手を貼った荷札のようなものをつけて、送ります。
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