2025年12月1日月曜日

ワンゴルパフ


韓国のイグサの籠、楕円形のワンゴルハプです。
しなやかだけど腰のない、イグサで編むものですから、へたらないように二重に編まれています。


本体の底です。
楕円に編まれていますが、


内側を見ると、底の編みはじめが楕円ではなく円形に編まれています。円形に編みはじめたものを楕円にして、胴へと編みあがるところからはまっすぐ立ち上がっているので、その立ち上がりの起点で外側の大きさと内側の大きさを合わせているようです。外側と内側の間にずれや隙間などなく、内籠は美しく収まっていて、縁の始末も端がここに隠されているのかと疑うくらいきれいです。


蓋の外側は、本体の外側よりさらに細かく編まれています。
写真の右の方、ちょっと波打って破綻が出ていますが、材料を足しながら楕円に編んでいくのは、とても技のいることだと思われます。


蓋の裏も楕円ではなく円形に編まれています。
よく見ると、円から楕円に移行するために、途中で折り返して段数を増やしていますが、とても自然で、折り返したところに穴も開かず、きれいに編み上げています。


褪せていますが、本体にも蓋にも水鳥が編み込まれています。
この水鳥は、花婿が花嫁に贈る家鴨でしょうか? だとしたらおめでたい。こんなワンゴルハプをもらった花嫁は、どんなに嬉しかったことでしょうか。


蓋には、花らしきものも編み込まれています。


細い材料を選んで細かく編んでいる蓋と、強度を出すためにちょっと太いイグサで編んである内側を比較してみました。技術の高さに驚きます。


韓国の藁と草の文化』にワンゴルハプのことが出てこないのは、ワンゴルハプは民具ではなく、両班の使うものだったということだったのかと、知りもしないで夢想しているところです。