我が家には、収納場所らしい収納場所のほかに、一見収納場所には見えない収納場所もあります。
例えば神棚の脇の漆喰の壁は、下は戸袋になって障子、夏の萩戸など入っていて、上はクリスマス、お正月、お雛さまなど季節の飾りものを、上から入れています。
上の収納はたっぷりスペースがあり、組立式雛壇もこの中に収まっています。
そして、こちらはお手洗いの上の収納です。
籠の後ろに糸の入ったつづら、蛇の目傘など長いもの、予備のトイレットペーパーなど置いてあります。
先日、トイレットペーパーを取り出そうと梯子を掛けて登り、前面に飾ってある籠を移動させようとしたら、中に何か入っています。
「何を入れたかしら?」
さっぱり覚えていないので開けてみたら、妹の連れ合い、やすおさんの姉上の形見分けのお雛さまの道具一式が入っていました。
なぁんだ、なくなっているとばかり思い、やすおさんに確かめてみたりしていたのに、自分でもう二年以上、しまいわすれていたのです。
どうして、お雛さまをまとめてしまっているところにしまわなかったのでしょう。
さて、戦後のお雛さまですから、道具はいったいどんな素材でできているのか、開けてみます。
箪笥や長持ちは、木でできていました。
ただ、引き出しが、ただの木片だったのには笑ってしまいました。
お膳は木か紙でできているようです。
雪洞の上部は金属、布、木など、足だけが黒いプラスティックでした。
裁縫箱や鏡台の引き出しは木で、箪笥と違ってちゃんと引き出しになっています。
火鉢のようなものも、木を轆轤で引いたもののようでした。
重箱も薄い板で組み立ててあります。
おかしいのは、菱餅と、
桜と橘を囲った柵のプラスティックでした。
どれも単色で堂々とプラスティックであることを前面に出しています。
もしかして、プラスティックが木などの代替素材ではなくて、新素材として誇る時代があったのかもしれません。
今は、プラスティックであることはできるだけ隠しているのに...。
一緒に飾っていたのか、ミニチュアの急須セットも入っていたので、こちらは常飾りにしました。
2 件のコメント:
なかなかユニークな収納ですね。
狭いわたしの部屋ですが、失せものってなかなかでましん。
漂着した鉛筆一本がどこかに隠れています。(ソウルオリンピックマーク)
昨日はフィールド用「野鳥のハンドブック」が奥に押し付けられていました。
現役時代
「整理整頓」とは必要なものがすぐ出ることだって、いまだに無理ですー(笑い)
昭ちゃん
本でも文房具でも人形でも似た者同士は一緒にしておくのが一番ですね。ところが、絵の道具なんて、多すぎます。自分のもの、夫の母のもの、息子たちのものなど入り混じり、一ヶ所に入りきりません。絵具はこっち、筆はこっち、色鉛筆はここ、彫刻刀はここ、習字道具は、なんてやっているうちに、わけがわからなくなり、めちゃくちゃになります。
本も、いちいち同じところに返さなくては、ちょっとうっかりすると出てきません。
まあ、色鉛筆セットなんてまったく使わないのだから、一つ残して捨てたりあげたりするのが、一番いい整理方法ですけどね(笑)。いくつあるんだろう(爆笑)。
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