しばらくまえに、フェイスブックでtopcatさんが、中国雑貨を扱っているお店、「土の風」を教えてくださいました。
さっそくのぞいてみたら、興味深いものを見つけてしまいました。
ナイフです。
全部金属でできていますが、その昔、ソウルの仁寺洞(インサドン)の骨董屋さんで買ったナイフに酷似しています。
手元に届いてから並べてみると、やはり同じ文化の中でつくられたものでした。
そこで、「土の風」の店主の韓さんに、失礼とは思いつつも中国のものかどうかたずねてみると、ナイフは中国のものに間違いありませんでした。
すると、私がもとから持っていたものも中国のものである可能性があります。しかし、確か何本かある中から二本選んだと記憶しています。だとすると、韓国のものと考える方が自然でしょう。
おもしろいことに、両地域の人々が使っていたのです。
韓さんによると、ナイフは民時代から清時代に農民が常時携帯していたもので、持ち手は、金属、木、そして水牛の角のものがあったそうです。
形が魚に似ていることから、「魚ナイフ」と呼ばれ、紐や紙を切ったり、馬の蹄を削ったり、煙草を刻むのに使われました。
東南アジアの人々は、ナイフより鉈を持って歩きます。森にはいれば、じゃまな枝などを切り払いながら歩き、道しるべをつけたり、草を刈り倒したりするため、鉈は必需品です。
東南アジアの人々が、大きな鉈で細かい細工をするのを見るのもおもしろいものですが、中国の人、韓国の人は、この小さなナイフで、それこそいろいろなことをしたと思うと、想像するだけで楽しくなってしまいます。
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