いつもの材木屋さんに、買い足し買い足し使っている、重宝な杉板があります。
簡単に仕上げて(鉋がかけてあって)、相じゃくりになっている杉板で、厚さは13ミリ、幅は16.5センチ、長さが4メートルあります。5枚が束になっていて一坪分、2000円弱です。
母屋の壁は、外壁は30ミリ厚、内壁は15ミリ厚の、ほんざね加工した板を使いましたが、作業棟では、気密性を求めていないので、この仕上げ野地板で十分なのです。
買って来たときは、たいていの材木の水分がまだ、十分には抜けていません。
この杉板も、軽いのは一枚で2.8キロほどですが、
持つとずしりと重いのを計ってみると、6.4キロもあります。まったく同じ大きさなのに、重さが倍以上もあるのです。
このような、水分の抜けていない材を加工すると、後でつなぎ目が大きく離れて、隙間ができます。もっとも、そのための相じゃくりですから、機能的には隙間ができてもあまり問題はないのですが、見た目はいただけません。
さて、水分を抜くためには、分厚い材だと間に桟木などを挟みながら積んで、風通しを良くして乾かしますが、薄い材木は立てて乾かします。
というわけで、この仕上げ野地板は、買ってきたら所かまわず立てかけて乾かすので、いつ見ても材が、あちこちに立てかけてあります。
杉板は、張ったばかりのときは、赤身と白太がくっきりしていますが、すぐに同じような茶色になってしまいます。
格安の材ですが、できるだけ無駄が出ないように、考えながら木取りしています。
それでも出てしまった端材は、取っておいていろいろ使います。見えない戸棚の中では、そんな端材をつないで張ってみました。
新しい材を切るときはわくわくしますが、端材入れの中から材を見つけて使うときは、もっとわくわくします。
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