『100年前の世界一周』(写真・回想録 ワルデマール・アベグ、文 ボリス・マルタン、訳 岡崎秀、National Geographic、2009年)は、ドイツ人のワイデマールがカメラを二台携えて、1905年から一年半にわたって地球を一周、アメリカ、ハワイ、日本、韓国、中国、シンガポール、インドネシア、インド、セイロンなどを訪れた記録です。
この本が面白いのは、同時代の別の場所を比較しながら見ることができる、ということでしょうか。
ワルデマールは移民船に乗って、まずはアメリカ大陸へと向かいます。
彼は船室を使うことができましたが、デッキには貧困や迫害からヨーロッパを逃れようとする人々があふれていました。
ニューヨークの摩天楼です。
馬車だけでなく、車も走っています。
ワイデマールは、大都会シカゴを経て、西へ西へと向かいます。
そして、西海岸から船に乗り、ハワイを目指します。
ハワイを楽しんだ後、日本に向かいます。
ナカノスケトシ |
横浜港に迎えに来てくれていたのは、ニューヨークでドイツ人から紹介されたガイドの、ナカノスケトシでした。
以後、ずっとナカノと行動を共にします。
東京。
花魁道中。
ワイデマールは、田舎も旅しています。
当時の日本の田舎は美しい、隅々まで手が入っています。
そして、香港から中国を旅します。
白い服は、漢口で見かけた知識階級の男性、当時、中国では辮髪が義務づけられていました。
長江の日暮れ。絵のようです。
そして、シンガポールも絵のようです。
ジャワ島のヒンドゥー遺跡とあるので、ボルブドールでしょうか。
ボルブドールの修復は、1970年代でした。
インドのバナラシ。
セイロンに渡ったあと、ワルデマールがスエズ運河を通って、故国ドイツに帰り着いて以後、地球の「安全な黄金時代」は去り、「極端で過酷な時代」を迎えました。
追記:
写真をアップロードできなくなり、数日間、公開してからそれを編集するという方法で写真を加えていましたが、何故か、元のように下書き段階で写真をアップロードできるようになりました。
コンピュータを数日前の状態に戻したり、Firefoxからchromeにしてみたり、悪戦苦闘したのは何だったのか、でも、終わりよければすべてよしでした。
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