東京糊のビンです。東京糊をネットで調べても、いつ創業していつ廃業したのか、手掛かりは何も見つかりません。
糊ビンはいろいろありますが、最盛期には、いったい幾つくらい糊をつくる会社があったのでしょう?
今でも製造している、大手の糊会社のヤマト糊とフエキ糊のほかに、ニシキ糊、アサヒ糊、サカエ糊、トクヨ糊などの名前を知ってはいますが、もっともっとあったのでしょうか?
ラベルは右から書いてありますが、蓋は左から書いてあります。
蓋は、糊ビンの常でピタッと閉まりません。かぶせてあるだけです。
糊ビンは、ガラスの方はねじを切ってありますが、蓋はどれも申し合わせたようにねじを切ってありません。ブリキにねじを切る加工は当時も難しくはなかったと思いますが、糊がくっついてしまうという性質上、わざと蓋を大きめにつくって、かぶせるだけにしていたのかもしれません。
そのピタッと閉まらない蓋でどうやって売っていたのか、常々不思議に思っていましたが、これを見ると、ラベルをビンから蓋にかけても貼ってあった、つまり側面一面に貼ってあって、蓋を留めるシールの役割もしていたようです。
みんな、自社の糊を使って蓋をとめていたのかどうかが、面白いところです。
ラベルには、寒いところでも凍らないなど、いろいろな効能が書いてあります。
そんなに、糊の匂いと金木星の匂いが似ているでしょうか?
下段の真ん中のビンの蓋は、ヤマト糊のロゴを模している(あやかっている)ように見えなくもありません。CHIを模様化したとも読めるのですが、いったい何糊だったのでしょう?
ちなみに、ヤマト(矢的)糊のロゴは、桜に矢と的でした。
この蓋の真ん中は、肉眼では読めなくなってしまっていますが、写真に撮ってみたら「高級」と書いてあり、周りは柏の葉のようです。
8 件のコメント:
糊なんて気にしたことなかったけど、腐りやすかったものを改良したとか、いろいろ歴史がありそうです。ヤマト糊はタピオカ、フエキ糊はコーンスターチが原料とかも興味深い。今度文房具屋さんに行ったら糊コーナーを見てみます!
フエキ糊のWikiを見たら、キンモクセイの香料で香りを付けているですって!その人はフエキ糊を使っていたんですね。
hiyocoさん
情報をありがとう(笑)。そうか、金木星の香りをつけていれば、初めて金木星の花の香りをかいだ人は、糊だと思いますね。トイレの芳香剤しかり、金木星もよかれと使われたわりには、損ばかりしているような気もします(笑)。
うちには今、新聞の切り抜きを貼ったりするためのスティック糊と、ヤマト糊(普通タイプの糊の代名詞になっちゃった!)は緑のチューブに入ったのがあります。前はスティック糊とアラビア糊(アラビックヤマトと言うらしい、笑)を常備していましたが、手を汚さないで使えることが売りのアラビア糊は、たまにしか使わないと先が固まったりして面倒、チューブ入りのヤマト糊に変えました。
ヤマト糊は重宝していますが、先日息子一家が来て、はなちゃんが工作をしたいというので出したら息子が、「わぁ、久しぶりに見た」と懐かしがっていました(笑)。
確かに、固まらない、かびない、糊の改良の歴史は涙ぐましいものだったのでしょうね。その昔、障子貼りをするときは、小麦粉を煮て糊をつくっていました。ご飯をつぶした「そっくい」もよく使いました。いつの時代かと思われそうですが(笑)。
アラビックヤマトは最初はいいのですが、途中からスポンジの中蓋が外れやすくなり、外蓋にくっ付いちゃってイライラしたりします。今は引っ付き力は頼りないのですがスティック糊オンリーです。アラビア糊ってアラビアゴムと関係ありますかね?
名前がわからない蓋、45度右に回転させると「宝」という字に見えますけどどうでしょう?タカラ糊は出てこないのですが。。。糊じゃない可能性はありますか?
我が家は商売柄昔から馴染み深いけれど
香りまで記憶に有りません。
どうしても人差し指で真ん中から使うので
縁の部分が硬く残ります。
周りを取り除き新しい糊を詰める商売があり(行商人です)
横文字の左書き統一は昭和17年からです。
hiyocoさん
仕事でたくさんの封筒に糊をつけ発送していたときは、詰め替え用のアラビア糊も使っていましたが、家庭ではそう使いません。あの傷んでしまうスポンジの中蓋だけも、10個セットとかで売っていました。
スティック糊は接着部分が縮まないのが切り抜きなどには最適ですが、たまに糊のついていない封筒を糊付けするときなどやっぱり心配、そいうわけでヤマト糊も使っています。緑色の柔らかいチューブのは、指に要るだけ取って塗れば、手もほとんど汚れない、使いやすいです。
確かに、宝に見えました!すごい!
ガラスにはねじが切ってあるのにぶかぶかの蓋が乗っているのは糊ビン以外の何物でもないと思います。そうか、宝糊もあったのでしょうね。
昭ちゃん
わぁ、忘れていました。確か、縁に近い方がゴワゴワと固まりましたね。
でも、私はガラスビン入りの糊を使っていた記憶が全然ありません。ではプラスティックの容器だったかと言えば、そうではなかったような。
息子たちが小さいころは青いボディーに黄色い蓋のプラスティック容器だったのですが、もしかして私が小さいころ家には糊がなかったのかもしれません(笑)。そっくいをつくった記憶はあります。
でも、糊のついていない封筒で手紙は出しただろうし、一体どんな容器に入った糊を使っていたのでしょう?手がべたべたになった記憶も、縁の周りの糊がごわごわ固まっている記憶もあります。
糊の行商人がいたのですって!新事実発見です(笑)。なんでも商売になる、いい時代でしたね。
昭和17年から左から書いたのなら、多分この東京糊は昭和17年から20年の間に売られたもの、おそらく空襲で廃業したのでしょうね。ありがとうございました。
姐さんご飯粒の1・2粒あれば封筒が貼れますよね。
昭ちゃん
そうそう、竹べらで練っていました(^^♪
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