さて、合計で6日かかった、キルトの修理は終わっています。
幟(のぼり)だった布が擦り切れた部分、おもに目を、別の布でやり直しました。
修理したのは全部で何匹くらいだったか、目だけの直しで終わったのが10匹くらいいました。
片目は残っていたので片目だけ修理したら、あれあれ、片方の目が大きくなってしまったのもいます。
でも、片目がないよりましなので、よしとしました。
というのは、いまは脚とお腹が破れているだけですが、じつは前垂れも含めて全部があの傷んでいた幟の布を使っています。そのうち、全体が擦り切れてしまうことでしょう。
根本的に直すなら、絣の台布ごと取り外して一からやり直し、またここにはめるしかありません。
しかし、刺繍はしてあるし、キルティングはしてあるし、丁寧に解いてこれをすべて直していたら、日曜日には終わらなかったでしょう。
今週まで持ち越す気はありませんでした。
というわけで、今回は破れた部分だけ直すことにしました。
キルト全体を動かすのは手間なので、あらかじめ縫い合わせられるところは縫い合わせておいてからはめ込みます。
台布と同じ絣が見つかったら、暇を見てまったく新しい招き猫をつくっておいて、それを入れ替えるのが一番簡単そうです。
さて、手間がかかりそうなので後回しにしていた猫です。
他の修理が片づいたとき、まだエネルギーが残っていたので、「ぶち」部分を簡単にしないで、元の姿に復元することにしました。
それにしても、後から気づきましたが、ネズミ色の布は取り換えるべきでした。
最初につくったときは、縫い合わせてから、布の厚みが出ないように下に隠れる布を切り取っています。つまり、そう太くない黒布の下では、白布とネズミ色の布が細い「縫い代」で重なり合っているのです。
それがずれてしまうと、白布もネズミ色布も縫い代が少なくなって、ほつれやすくなります。
顔ができたところで耳を縫います。赤い布に黒い布をかぶせて縫いつけ、
黒い布の内側を切り取って、「縁取り」になるように縫いつけます。
その上に顔をとじつけ、挙げている手もとじつけたら、残るは手と足の「ぶち」の部分です。
ここでも、ネズミ色の布と白布が重なるようにして、ちょうど重なったうえに黒布が来るようにするのに、ちょっと手間取りました。
白布を切り取ってなかったら、仕事はずっと楽だったでしょう。
それでも何とか完成しました。
2019年5月の大修復、これで一件落着です。
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