2022年12月13日火曜日

モーターレンチ仕事


水道工事は、本管、枝管、水管、お湯管などを、各所で部品でつなぎますが、その作業になくてはならないのがモーターレンチです。
今回の水道工事は、母屋、作業棟、そして息子の家と三度目で慣れていて緊張感が少なかったかもしれないこと、パイプが金属ではなくすべてプラスティック製のものを使ったこと、中国製のシンクの接続部分がもともと甘かったこと、ユンボで地下に埋めたパイプを切ってしまっていたことなどが重なってあちこちで水漏れがしたり水が充分に来なかったりして、1週間近く、水を流してみては漏れている個所や破裂した個所を修理するという、エンドレスに見える作業が続きました。
何の貢献もできない私は、見ているだけでめげそうになりましたが、逆境にはめっぽう強い夫のこと、来る日も来る日もこれでもかと人工関節の曲がらない膝で狭い床下に潜りまくり、とうとう全部修理しました。

台所、風呂場、洗面所、洗濯機、お手洗いなどを給湯器とつなぎ、すべての個所で水やお湯が問題なく出るようになり、屋根の上のソーラー暖房システムと水道管も接続、これでとうとう住めるようになりました。
もっとも、玄関にドアをつけたり、風呂場にタイルを貼ったりしなくてはなりませんが、水道工事に比べると、どれも簡単な作業です。


連日出番のモーターレンチは、すぐ泥んこになってしまいますが、私にできるのはそれをきれいに洗うことぐらい、もっとも洗うそばから汚れてしまいます。


ところで同じ機能を持っているスパナたち、日本ではこれらをスパナと呼び、モーターレンチをレンチと呼びますが、じつは似た(同じ)機能を持つもの、アメリカ英語ではこの道具たちをひっくるめてレンチと呼び、イギリス英語ではスパナと呼ぶだけのことのようです。


いまでは、パイプは金属製ではなく、自在に曲がる(といっても折れないように固くできている)プラスティック製です。
しかし、それを接続する部品はすべて金属。夫は毎日毎日モーターレンチで接続部品のナットを締め続けたので、このところ右手をすっかり痛めてしまって、湿布を貼っています。
建設工事で、多くのネジ締めは今ではインパクトドライバーを使うことができるようになりました。しかし、水道工事はどれもパイプとパイプの途中なので、ナットにソケットを差し込んで使うインパクトドライバーを使うことができません。

モーターレンチの多くは骨董市で手に入れました。
こんなに出回っているということは、もしかしたら、今どきの水道屋さんはモーターレンチを使わないで、何か動力を使っているのでしょうか?

PS:

Kさんのご指摘、ぎざぎざがついているのはモーターレンチではなく、パイプレンチと呼ばれているそうです。
なるほど。



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