2025年6月30日月曜日

林道の清掃

日曜日に、1年に1度の集落あげての林道の清掃がありました。
林道には枯葉が積もって土になったり、草が生えたり、両側に生える木の枝が枯れて落ちて道をさえぎったりしています。
てっぺんから麓へと、草を刈り、木の枝を切り、それらを脇に片づけて、2本の道をきれいにしました。


16、7年前に集落のみんなでコンクリート打ちした林道は、2011年3月の地震であちこちひびが入ったり、陥没したり、ずれたりしています。


ひびの入った境目からは草が生え、陥没したところには枯葉が溜まって土となり、熊手できれいにする私たちをてこずらせます。


道路わきにサルナシの木があって、休憩中のみんなで盛り上がりました。
山には、山漆、ヒメコウゾ、タラの木、ウコギなどの有用な木や、センブリ、ゲンノショウコなどの薬草が生えていて、その昔はもっと身近な存在だったと思われますが、コンクリートの林道ができて便利になったはずの今では、ほとんど通る人もいません。


サルナシの食べごろは、もう少し先です。


サルナシは挿し木できるというので一枝もらってきました。根づくでしょうか?

刈り払い機の人、塵を吹き飛ばすブロアーの人、チェーンソーの人、そして鎌と熊手の人。いつも蓋を開けてみないとそのバランスが不明ですが、今年は刈り払い機の人が少なくて、熊手の人が6人もいました。






 

2025年6月29日日曜日

伝統模様のトクサル


持ち手つきの韓国のお菓子型(餅型、トクサル)です。


1本の木から彫り出して、大きな持ち手がついています。


片手ではなく、両手を使って押したものでしょうか。
この餅型も小麦粉のドウに押しつけてみました。


なんだか、とても韓国色の模様に見えます。


鳥の餅型(トクサル)でもやってみました。
どれもかわいい模様でした。

それにしても、韓国の餅菓子とはいったいどんなものなのでしょう? 餅、トッㇰは働いていたころ、近くの韓国料理屋街で食べましたが、餅菓子は食べたことがなかったような気がします。


『韓国 オモニの食卓』(崔知恩著、PARCO出版、2001年)には、お菓子のつくり方も載っています。
餅型を使ったお菓子は、2種類だけ掲載されていました。


黄色いお菓子(ソンファタシㇰ)は松の花粉とはちみつを混ぜて形づくったもの、黒いお菓子(フギㇺジャタシㇰ)は、黒ゴマの粉を容器に入れて蒸し、はちみつを混ぜてつくったもの、どちらも固まったら型から抜くとの記載があったので、厳密にはスタンプ形の餅型を使ったものではなかったようですが。

さて、余談ですが小麦粉のドウを捨てるのはもったいないので食べようと思ったとき、その昔、どこかの料理本に載っていた、ハンガリーのシチュー、グヤーシュ(トマト味のスープ)と一緒に食べる、シュペッツレという、うどんのようなものがあったのを思い出しました。


ちょうどハヤシライスをつくろうとしていたので、相性はぴったりだろうと思って、伸ばして細く切ったドウを茹でて、「シュペッツレもどき」をつくってみました。


しばらく寝かしたからか、塩を加えたからか、卵も油も入れてないのに「シュペッツレもどき」は腰があっておいしくできて、その日のハヤシライスにはぴったりでした。ずっと昔に一度だけつくったことがあったのですが、そのときはすいとんのようで粘りもなく、うどん粉団子っぽくて、あまりおいしくなかった記憶があります。
今回は我ながらよい出来栄え、ハヤシライスを食べるときは毎度「シュペッツレもどき」と一緒に食べてもいいと思われるほどでした。
ちなみにハヤシライスの「ハヤシ」は、「ハッシュドビーフ」が日本でなまって縮まったものですが、私はビーフを使わずいつも豚肉でつくっているので、ハヤシライスは「もどき」、シュペッツレも「もどき」の「もどき+もどき」料理でした。



 

2025年6月28日土曜日

金魚の餅型(トクサル)


金魚の模様を彫り出した韓国の餅型、トクサルです。
直径65ミリほど、はんこの形をしていてお菓子に押しつけて模様をつけます。
固いものの上でガリガリと抑えつけたのか、誤って上に重いものを落としたのか、もとはもっと尖っていただろう金魚の輪郭がちょっと傷んでいます。


それでも、この餅型の雰囲気は損なわれていません。


使い込まれた美しさがあります。

さて、金魚がどんな形でお菓子の上に現れるのかが気になったので、実際に餅型を使ってみようと、小麦粉(米粉だろうけれど)を水で練ってドウ(生地)をつくってみました。


丸めて、しばらく寝かせたドウに餅型を押しつけたら、ドウに弾力があるのでエッジは甘いものの、うろこも写されていないものの、金魚がしっかり見えました。








2025年6月27日金曜日

茅葺き屋根の家の絵


骨董市で水屋さんの店にペン画が置いてありました。
これは、こんな風景が当たり前の時代に描かれたものだろうか、それとも茅葺き屋根など珍しくなってから描かれたものだろうかと見ていると、他のお客さんと話していた水屋さんがやって来て、
「これは版画じゃなくて描いたものらしいね。額縁を替えたらよくなるんじゃないかな。500円だけど」
と言いました。


500円なら資料(何の資料?)としていいんじゃないと買って来て、しげしげと見ると、家だか納屋だかは相当傷んでいるので、もうこんな風景がまれになってから描かれたものだろうと思いました。


額縁は画用紙用のシンプルなのに替えて、額縁に入っていた厚紙を切って縁に回してみました。
でもなぁ、絵を飾れるような壁はないし、もし絵を飾るとすると母の遺した浮世絵おもちゃ絵の方がずっといいしで、この絵はお蔵入りになりました。
ちなみに、作者は青柳博さんという方です。






 

2025年6月26日木曜日

研いでもらいました

昨年、草が覆い茂った中、剪定ばさみで草に埋もれたつつじの枝を切っていて、うっかり電線を切ってしまいました。電気が通っていたので、パシッという音がして、刃が大きく欠けてしまいました。感電しないで幸いでした。
水戸の金物屋さんに持って行って、砥げるかどうか訊いてみなくてはと思いながらなかなか行けなくて、長い間そのまま使っていました。
いつも刈り払い機やチェーンソーの修理をお願いしている近くの金物屋さんに、自動かんなの刃を砥いでもらったついでに、剪定ばさみの研ぎはできるかどうかと訊いてみると、
「欠けたところは無理だろうけれど、はさみは砥げますよ」 
とのこと、
「それで十分です」
と、お願いしました。


その研ぎが終わったとの連絡がありました。
「欠けもなくなっていたよ」
と金物屋さん。あんなに大きく欠けていた(写真を撮っておけばよかった)のになくなったのかと、びっくりしました。
ちなみに、金物屋さんは自分で研ぐのではなく、はさみは専門の研ぎ屋さんに出します。


刃を相当削ったのでしょう、刃先に隙間ができています。


昔の写真を見てみると、研いでもらう前は、もちろん刃先の隙間はありませんでした。
布や糸を切るはさみと違って、剪定ばさみは力が要るので先端はそう使わないけれど大丈夫でしょうか?


握れば、なんとか先端も閉じることができます。


預けていた期間は約10日ほど、やっぱり不便でした。
切れ味を早く試したいけれど、このところ雨続きです。






2025年6月25日水曜日

出窓の天井


f邸の出窓の天井ができたというので見てきました。
天井と同じ材ではうるさすぎないかと思っていましたが、気持ちいい仕上がりでした。


天井に使っているのは、自然素材で編んだ茣蓙(ゴザ)です。


ところで、我が家の出窓的な場所で天井を張る必要があった最初の場所は、寝室のベッドの枕元でした。
材木屋さんの倉庫で、何かいい材料がないかと探していると、薄い竹の板を網代に編んで三六の合板に貼りつけたものがありました。値段を訊いたら残りものだから持って行けと言われて、ただでいただいたのを使ったのですが、正直、これでよかったのかと、いまだに納得できていません。


室内ではなくて外につながっているので、ちゃっちゃと済ませてしまいたい工事だったので、深く考えないで使いましたが、手づくりの材料を使えばよかったと、ときおり残念に思ってしまいます。
といっても、タイ南部の村で手に入れた、アダンで編んだ(イスラムの)お祈り用の敷物は保管する場所が悪くて腐らせてしまったし、網代を編むような材料も思い浮かばなかったし、編む時間もなかったので、仕方なかった、ないものねだりです。


土間入り口の天井は、節の小さい竹を切って並べてつくっています。こちらは気に入っていますが、自分も含めて誰の目にもなかなか入りにくい位置にあります。


神棚の下は手漉き紙(ネパールのロクタ)、ここはこれで気に入っています。

でもf邸を見て、我が家にも素直に天井材と同じラタンの敷物を使ったら、どんな感じだっただろう、もっとすっきりしていかもしれないと思ったものでした。





 

2025年6月24日火曜日

おしゃれな八郷


八郷には、民家・古民家を利用したおしゃれなギャラリー、カフェなどがずいぶん増えてきました。
こちらは、みんなが集う場所をと有志が集まって運営している、「Book Cafe えんじゅ」で、この日は絵画教室のグループ展が開かれていました。


また、その敷地内に立つ納屋(今はAtelier Petit Ciel)では、Kさんたちによる改装が終わって、キルト展が開かれていました。


えんじゅからの帰りに、ジェラートがおいしいと評判の「古民家カフェ岡野ファーム」に寄ってみました。
このあたり、かつては茅葺きの長屋門が3軒並んでいました。今は2軒しか残ってないのですが、岡野ファームはその長屋門が消えた1軒ではなかったかと思うのですが、定かではありません。
室内も屋外も家族連れでにぎわっていました。


テーブルの上に活けてあるのは今がシーズンのブルーベリー、でも午後だったせいで季節限定のブルーベリージェラートやメロンジェラートは売り切れていて、


私はイチゴジェラートを、夫は抹茶ジェラートをいただきました。






 

2025年6月23日月曜日

タイ式パイナップルの切り方


生協で、久しぶりにパイナップルを買いました。
「ちいさっ!」
パイナップルはタイ式にむきます。
まず、棘が内側に食い込んでいるところを気にせずに、厚めに皮だけをむきます。


このままで食べると口の中がイガイガする棘だけが残りました。


この棘を包丁で2つずつくらい、斜めに切り取っていきます。


できあがり。
これを縦に4つ割りにして、真ん中の固い芯を切り取ってから、小分けにします。タイの市場では、この状態で売ったりもしていますが、日本ではどうむいているのだろう?
パイナップルは小さいけれど、美味でした。



 

2025年6月22日日曜日

ムーミンのハサミ


ムーミン生誕80周年を記念してつくられた、フィンランドの老舗、創業1649年のフィスカース製のはさみです。
創業1649年って、日本では徳川三代将軍家光の時代です。
1丁ずつ職人さんが切れ味を試してみて、合格したものだけ出荷するというだけあって、嬉しいことに布が気持ちよく切れます。



握るところにはムーミンとその仲間たちの絵が、きれいな色で描かれています。


裁ちばさみ握りばさみ文房具のはさみキッチンばさみ剪定ばさみキンマのはさみ。いったい我が家にははさみがいくつあるんでしょう?
でも、布が裁てるはさみは2つしかなくて、解きものをするときなどの糸切ばさみは2つしかないので、重宝します。






2025年6月21日土曜日

くいだおれ太郎


先週、M+MのMちゃんが、伊丹の実家に行っていて、そのお土産に太郎サブレをくれました。


いつもおいしいものをくれるMちゃんが、
「味はともかく、缶が好きだろうと思って」
と。

1945年の道頓堀。『朝日新聞』より

食堂「大阪名物くいだおれ」は1949年、まだ焦土の大阪道頓堀で創業し、翌年には電気仕掛けで動く看板の「くいだおれ太郎」が登場して、大繁盛しました。

『なんば経済新聞』より

2008年に「大阪名物くいだおれ」は閉店しましたが、翌年の2009年、その看板人形だったくいだおれ太郎は「中座くいだおれビル」の中央入り口に再登場しました。

『日本経済新聞』より

そして今年、大阪万博をあてにしてか、ビルの外にも巨大なくいだおれ太郎が設置されたようです。
はっきり言って、くいだおれ太郎に関心はありませんが、太郎サブレは缶の黄色に惹かれて買ってみたことがありました。黄色は鳩サブレーにあやかったのかしら?


はがき入れにちょうどいい大きさですが、はがきを入れてはいません。


缶の短辺側面の紅白ストライプの衣装を着けたイラストは、ちょっと不気味なくいだおれ太郎ではなくて、くいだおれ少年少女です。


Mちゃんがくれた缶には、はがきを入れましょうか。