2025年6月29日日曜日

伝統模様のトクサル


持ち手つきの韓国のお菓子型(餅型、トクサル)です。


1本の木から彫り出して、大きな持ち手がついています。


片手ではなく、両手を使って押したものでしょうか。
この餅型も小麦粉のドウに押しつけてみました。


なんだか、とても韓国色の模様に見えます。


鳥の餅型(トクサル)でもやってみました。
どれもかわいい模様でした。

それにしても、韓国の餅菓子とはいったいどんなものなのでしょう? 餅、トッㇰは働いていたころ、近くの韓国料理屋街で食べましたが、餅菓子は食べたことがなかったような気がします。


『韓国 オモニの食卓』(崔知恩著、PARCO出版、2001年)には、お菓子のつくり方も載っています。
餅型を使ったお菓子は、2種類だけ掲載されていました。


黄色いお菓子(ソンファタシㇰ)は松の花粉とはちみつを混ぜて形づくったもの、黒いお菓子(フギㇺジャタシㇰ)は、黒ゴマの粉を容器に入れて蒸し、はちみつを混ぜてつくったもの、どちらも固まったら型から抜くとの記載があったので、厳密にはスタンプ形の餅型を使ったものではなかったようですが。

さて、余談ですが小麦粉のドウを捨てるのはもったいないので食べようと思ったとき、その昔、どこかの料理本に載っていた、ハンガリーのシチュー、グヤーシュ(トマト味のスープ)と一緒に食べる、シュペッツレという、うどんのようなものがあったのを思い出しました。


ちょうどハヤシライスをつくろうとしていたので、相性はぴったりだろうと思って、伸ばして細く切ったドウを茹でて、「シュペッツレもどき」をつくってみました。


しばらく寝かしたからか、塩を加えたからか、卵も油も入れてないのに「シュペッツレもどき」は腰があっておいしくできて、その日のハヤシライスにはぴったりでした。ずっと昔に一度だけつくったことがあったのですが、そのときはすいとんのようで粘りもなく、うどん粉団子っぽくて、あまりおいしくなかった記憶があります。
今回は我ながらよい出来栄え、ハヤシライスを食べるときは毎度「シュペッツレもどき」と一緒に食べてもいいと思われるほどでした。
ちなみにハヤシライスの「ハヤシ」は、「ハッシュドビーフ」が日本でなまって縮まったものですが、私はビーフを使わずいつも豚肉でつくっているので、ハヤシライスは「もどき」、シュペッツレも「もどき」の「もどき+もどき」料理でした。



 

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