2025年9月1日月曜日

野町和嘉 人間の大地

8月29日に、元同僚のSくんからメールがありました。
「今日、世田谷美術館に野町和嘉さんの写真展を観に行ったら、野町さんが在廊されていた。春さんはどうしているかと訊かれて、もし機会があればこれを渡してほしいと、招待券を4枚いただいた。8月31日が最終日だけれど、来ることができますか?」
という内容、土曜日は予定が入っていたけれど日曜日は空いていたので、急遽観に行くことになり、Sくんのお連れ合いのYさんはまだ観ていなかったので、S夫妻と4人で「野町和嘉 人間の大地」を観ました。

以下、チラシに書かれた文です。

写真家野町和嘉は、1972年、25歳の時にサハラ砂漠を訪れ、大きな転機を迎えました。辺境に関する情報が乏しい時代、出会った旅人と地図を分け合うような行程の中で、野町は蒼穹の下に開けた地平線と、古来より連綿と続く人々の営みに魅せられていきます。サハラの各国のグラフ誌に掲載されるようになり、野町はさらにエチオピア、チベット、サウジアラビアと、深い信仰が人々の暮らしを形作っている、しかし外部の者が容易に近づくことができない土地を目指しました。旅を続ける野町の写真には、過酷な風土の中で暮らす人々の息遣いと生き抜く意思が宿っています。
そしてその膨大な作品群は、デジタル・テクノロジーにより「アイロンがけされた一枚のシーツで覆ったように急速度で画一化されつつある」現在ではもはや見ることのできない、貴重な人と大地のドキュメントといえるでしょう。


朝一番だったにもかかわらず、たくさんの方が観にいらしていました。


写真は全部で126枚展示されていて、一番大きなパネルは畳2畳分もある大きさでした。テーマは、サハラ、ナイル、エチオピア、グレート・リフト・ヴァレー、メッカとメディナ、チベット、アンデスの7つで、エチオピアやチベットの写真は、21世紀になってから撮った写真もあり、20世紀の写真との対比が面白い、というか哀しい。アンデスの写真はすべて2000年に入ってからのものでした。

あれは、何の写真展だったかしら、品川にあるキャノンギャラリーに観に行ってからだから、野町さんには18、9年ぶりにお会いしました。


野町さんのお連れ合いで写真家の榎並悦子さんが野町さんとの写真を撮ってくれました。長いつきあいですが、一緒の写真を撮ったのは初めてです。
最初の部屋だけ撮影が許可されていたのですが、納得、ここは記念写真を撮るのに最適、まして野町さんとの記念写真を撮るなら、最初の部屋は撮影許可は外せないと思いました。