夫が、はやばやとfacebookに、所見を投稿しているので、長いのですが、そのまま載せてみます。
『ビッグコミックスピリッツ』2016.7.18、32号より |
以下、夫の投稿です。
今後、日本社会はどのように推移するか・・・!
昨日の予告の通リ、今日は日本社会が今後どのように推移するか考えてみたい。まずは、選挙は保守勢力の圧勝。僕は、選挙年齢が18歳に引き下げられたので、もう少し異なる結果が出るかと思ったが、変わらなかった。東北6県においては自民が一人しか当選せず、少し変化が見られた。東京における話題の三宅洋平氏は、25万票で落選した。僕の茨城6区は、自民・民進一人ずつの当選で、選挙前と変わらない。
さて、世の中を見渡すとアメリカで黒人と白人の対立が激しくなり、北朝鮮では金正恩氏がアメリカ政府により人権侵害の当事者と決めつけられて、これに激しく反発し、明日12日にはオランダ・ハーグの仲裁裁判所でフィリピンが南シナ海における中国の主権侵害を訴えた裁判の結果が発表される。世界は、刻一 刻と動きつつ、いたるところで緊張と紛争が高まっている。
僕がアジアに始めて働きに出た1980年、今から36年前の世界人口は45億人で、今現在は73 億人、実にこの間28億人の人間が増えた。この人口の動きで、特徴的なことは、途上国の農村人口が相対的に激減しており、2010年には45%、31億人であったが、それから6年たった今現在は40%前後になり、資本主義経済を支える「安手労働力」が少なくなっていることである。そして第二の特徴は、途上国の都市が急激な膨張を遂げ、今後、2050年までの34年間に増加する世界人口22億人のほぼすべてが、「途上国都市」に集中する。いうなれば、地球に住むわれわれは、一人当たりの「空間量」が減ると同時に、農村から都市への移住、つまり自分で食べ物を作ってつつましく生きてきた人間が、際限のない消費を繰り返す「都市人」に移行しつつあるのだ。
すべての人は資本主義経済にぶら下がり、生産と消費の規模を大きくすることによって、かろうじて生き延びている。しかし、資源の奪い合い、さらに過酷な労働条件、市場拡大のためのなりふり構わぬ心理作戦、そして戦争法案や秘密保護法などの人権抑圧法が広まっていく。このような状況にあって、人々は精神的な余裕を失い、これからの行き先を心配する。銀行に預けた金が金利を生まないという現実そのものが、資本主義経済の終焉を意味している。資本主義経済は、拡大することによってのみ生き延びることができるが、もうすでに「地球資源」という絶対的な壁にぶつかり、拡大できない。安倍首相による強気の金融政策は、死にかけた病人に危険なカンフル剤を打つようなもので、もう余命は短い。
さて、そうだとすれば、どうしたらよいのだ。まず、われわれ老人の年金は、さらに減らされ、皆の給料も安くなり、都市居住者は、スーパー
マーケットに商品が並ぶのかを心配しなくてはならなくなる。争いやひったくりのたぐいがさらに横行し、苦しいのはもとより日本だけではないので、国際紛争も拡大し、資源確保の生命線を守るための軍事衝突も頻発する。しかし、たとえこのような状態になっても、とりわけ誰かが悪いのではない。安倍首相が悪いのだと人のせいにしても、何の役にも立たない。結局、みな欲の皮が突っ張り、極悪非道の資本主義経済システムによってたかって生きてきたからこうなったのである。資本主義経済システムとは、他人の労働をあてにして楽をしようとするシステムである。
人々がこのような状態に陥ったとき、好むと好まざるにかかわらず、まずは「田舎」に行って「食べるもの」を確保しなければならない。そしてその時、僕が一 貫して主張している「心を地球化し、身体を地域化せよ」というスローガンが現実のものとなる。「心を地球化」するとは、自分は日本に生きているという以上に、地球に生きているのを実感することであるが、日本経済は世界経済と密接に結びついており、日本一国だけでは、世界経済を動かせることが出来ないと自覚することによって、「心を地球化する糸口」が見つかると思う。また、いうまでもなく、明日の命を支えるには、何か食べねばならず、そのことによって「地域」の 重要性に気が付き、地域に行き地域を盛り上げることに生きがいを感じると思う。
僕がこの文章を書いたのは、今度の選挙の如何にかかわらず、今後の社会が具体的にどう動いて行くかを推理してみたかったからである。今度の選挙結果を見ても、われわれは嫌でも「資本主義経済」に沿って生きていかねばならず、その意味で保守圧倒の選挙結果は、いうなれば人々の正しい選択だったのかもしれない。
しかし、このような苦境にあっても、人を「愛する行為」のみが、われわれの明日を支える「力」になると信ずる。
人々がこのような状態に陥ったとき、好むと好まざるにかかわらず、まずは「田舎」に行って「食べるもの」を確保しなければならない。そしてその時、僕が一 貫して主張している「心を地球化し、身体を地域化せよ」というスローガンが現実のものとなる。「心を地球化」するとは、自分は日本に生きているという以上に、地球に生きているのを実感することであるが、日本経済は世界経済と密接に結びついており、日本一国だけでは、世界経済を動かせることが出来ないと自覚することによって、「心を地球化する糸口」が見つかると思う。また、いうまでもなく、明日の命を支えるには、何か食べねばならず、そのことによって「地域」の 重要性に気が付き、地域に行き地域を盛り上げることに生きがいを感じると思う。
僕がこの文章を書いたのは、今度の選挙の如何にかかわらず、今後の社会が具体的にどう動いて行くかを推理してみたかったからである。今度の選挙結果を見ても、われわれは嫌でも「資本主義経済」に沿って生きていかねばならず、その意味で保守圧倒の選挙結果は、いうなれば人々の正しい選択だったのかもしれない。
しかし、このような苦境にあっても、人を「愛する行為」のみが、われわれの明日を支える「力」になると信ずる。
3 件のコメント:
いろいろ考えされられるご主人のメールを拝見いたしました。
昔から言いふらされている言葉「国策」を思い出しました。
いまでもこれに通じるような、、、
昨日の19:00のニュースを興味深く待っていました。
やはりトップで九段線の判決が、
外はこの問題、内は原発の動向ですね。
私の独断と偏見で。
昭ちゃん
夫はよく、「地球が狭くなった」と言います。あと70年も人口は増え続けますが、その間、限られた資源を奪い合って暮らす、過酷な時代が続くだろうとも。
日本人は、世界人口の中で見れば、自分が貧しいと思っている人でさえ、最も裕福な5%に入っています。
戦争するということ=勢力の拡大を図るということですから、みんなで拡大を図らないで、身の丈に合った暮らしをしたいものです。
身の丈に合った暮らしというのは、アフロヘアー(結構高いと思う)にしながら、月に200円以下の電気代で暮らしている稲垣えみ子さんはもちろん、ばかでかい家をつくりながらつつましく暮らしている私たちも入ると思うのは、勝手すぎるでしょうか?、笑。
考えていると怖くて仕方ありません。
それでもご主人の最後の言葉を私も信じて、
毎日は踏ん張って頑張りたいです。
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