私は、小さいころ川のほとりで育ちました。そのためかどうか、川が大好きです。プノンペンで暮らしたときも、下宿探しの最大の条件は、川の近くということでした。
サップ川のほとりには、よく歩いていって、ぼんやりと川を見ていました。目線のはるか向こうはトンレサップ湖です。後を振り返れば、すぐそこに、メコン川との合流地点があります。
今回、ほんの2泊だけ訪れたプノンペンは、乾季たけなわでした。したがって、サップ川は水位が低く、トンレサップ湖からメコン川方向へ、かなりの勢いで流れていました。
古い、10年前の雨季の写真も出てきました。川は、遊水地である湖の方向へと流れています。
雨季と乾季では、このあたりで8メートルの水位差といわれていますが、写真では、ほとんど、コンクリートのベンチを超えて、町そのものが冠水しそうです。
国土全体では、あちこちが水に沈んで湖のようになりますが、みんな慣れたもので、オートバイを舟に変えて、何不自由なく行き来しています。
二枚の写真を見比べると、10年前は川向こうが、緑一色だったのが、今ではたくさんの住宅やアパートが立ち並んでいるのに気がつきます。
川向こうは二つの川の合流地点まで、細い三角の楔のような形で伸びていて、その向こうには、メコン川が流れています。
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