2010年7月1日木曜日

タイル張り



台所のタイル張り、片面の壁はとっくに終わっているのですが、面積の広い方は、長い間放置していました。コンクリートの壁が湾曲していて、真ん中のあたり、調理台の甲板と壁の間に、1センチほどの隙間があったからです。
このままタイルを張ると、タイルの厚みの方が、コンクリートと甲板の隙間の幅より薄いので、タイルの下に、ぽっかりと深い穴が開くことになります。

手はつけていませんでしたが、折に触れて、この問題をどう解決しようかと、考えていました。そして、結論的には、大きな木を移植するときに、根巻きや幹巻きに使う、麻布のテープを、何枚か重ねて張り、高さを稼ぐことにしました。
接着剤として使ったのは、隙間を埋めるためのコーキングです。




隙間の広いところは数枚重ねて、端の方では枚数を少なくし、最後は段差ができないように、コーキングでならしました。




数日置いてから、いよいよタイル張りです。接着剤を塗り、ぎざぎざのへらで平らにならし、タイルを張ります。麻布の上も、問題なく晴れます。




ところが、あと数枚というところで、接着剤もタイルもなくなってしまいました。いつものことです。我が家には、買い過ぎを警戒するあまり、いつも少なめに、少なめに買って、手間をよけいにかける羽目に陥らすのが得意な人物が、約一名いるのです。
「ちょっとだけ買うと送料が無駄なんだよなあ」と、いう人物を、「だからって、買わないわけにはいかないでしょう」と、一蹴して、タイルを注文してもらいました。
しかし、その型番は、ネットでさがしても見つかりません。製造元に聞いてみると、「そのタイルはもう製造中止です。どこにもなかったら、特注になります」と言われたそう、あわてて紹介されたお店に電話してみると、ありました、ありました。一安心です。

「ベイシックなものは、定番を置いておけ」と、言いたくなりますが、世の中、なんでもモデルチェンジ、モデルチェンジ、家を建ててみると、そのめまぐるしさに、何故これほどまでにと、思ってしまいます。ライトグレーのタイルを廃番にして、いったいどうするのでしょう!

「一枚、950円だってさあ、高いなあ」、「一枚って、9ピースセットのことでしょう?」、「そうだよ」、「安いじゃない、一枚50円だよ!50円」、「そうかなあ」、「特注しなかっただけ、ありがたかったでしょうが」、「まっ、そうだ」



昨日の夕焼けは、あまり赤くはなかったけれど、素敵でした。

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