けずりかけの、 もう一つの代表玩具というか縁起物に、鷽(うそ)があります。
福岡県の太宰府天満宮では、毎年1月7日に、門前で、鷽が売られます。参詣者がこれを求め、暗闇の中で、「ウソを替えましょう」と言いながら、互いに交換し合います。一年の「嘘」を、神前で「誠」に替えるというわけです。
鷽 は雀に似ていて、菅原道真公の愛した、梅が咲くころやってくる鳥と言われています。
この行事は、17世紀の初めには、大宰府天満宮から、大阪の天満宮や、東京の亀戸 天神にも伝わりました。
鷽 さんに、ちょっと失礼して、裏から見ると、こんな風になっています。
長 崎県の松ノ森神社の鷽は、大宰府天満宮の鷽に似ていますが、ずっと素朴です。
松ノ森神社の鷽だけではなく、九州には、各地に鷽を授与する天神様や神社があります。いずれも鷽は、太宰府天満宮の鷽や、松ノ森神社の鷽によく似た形のものです。
後 姿は、けずりかけが、大宰府の鷽ほど巻き上がっていません。これって、羽なのでしょうか?
東 京の亀戸天神の鷽は、九州の鷽に比べると、ずっとシンプルです。
けずりかけは、しっぽのあたりに、ほんのちょっと施されているだけで す。
亀戸天神の鷽は、1月24日と、 25日の鷽替えの日に、天神様の境内で売られます。
東 京国立、甲州街道沿いにある、谷保天満宮の鷽は、亀戸天神の鷽に似ています。
この鷽も、11月3日の鷽替えの日に、境内で売られます。
背 中は、黒ではなくて、鮮やかな青ですが、控えめなけずりかけが見られます。
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