2010年11月16日火曜日

パルメラヤシの箱



以前、パルメラヤシの実を拾って、磨いて、容器をつくろうとしたことがありました。
時間はたっぷりあったのですが、何時間、ヤスリをあてても表面をつるつるに磨くことができず、一ヶ月くらい、思い出したようにさわっていましたが、とうとう投げ出してしまいました。




これは、バンコクの週末市場、チャトチャックで見つけた、パルメラヤシの容器です。
パルメラヤシの殻を、身用と蓋用に、二つ使っています。




どうして、こんなにぴっちりと閉まる、そしてするすると開けられる容器がつくれるのでしょう!
しかも、ぴったり同じ大きさの実をさがしだしてくるなんて。パルメラヤシの実は厚いの、薄いの、大きいの、小さいのと、けっこう形にばらつきがあります。

つややかに磨き上げた実を見ると、もとからつるっとしているように見えますが、細かい毛が生えたような殻は、微妙にでこぼこしていて、いつまでもざらざらした部分がまだらに残ってしまうのです。
つるつるにするだけでも大仕事なのに、蓋の納まるところは、見事に削られています。
シンプルですが、その細工の確かさに、驚いてしまいます。



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