2012年7月28日土曜日

田の草取り機


うちの田んぼです。
今年は田植えが遅かったので、やっと分けつしはじめたところです。 草がいっぱい生えていて、どれが稲でどれが草かわからないくらいです。


草取りがあまりにもたいへんなので、古い道具を持ち出してみました。昔の田の草取り機の定番です。
田んぼをつくりはじめたころ、リサイクルショップで買った道具ですが、そのときは不耕起でやっていたので、これは使いものになりませんでした。
今年も不耕起ですが、数年耕していたので、やはりやわらかさが違います。耕さないことをよしとしているのに、表土をかき回すのはどうかとも思いましたが、楽に草が取れるなら、使ってもいいかなとも思いました。


使ってみたら、実に具合よく草が起こされます。


この通り、小さな草は根を見せて浮いています。
あとは、倒れたヒエやトウシンカラを抜き、田の草取り機の届かなかった稲の近くの草を抜けばいいのです。
小さいころ、田の草取り機を押すのは子どもの仕事で、大人は後から手で草をとっていました。

右に見えているのが、まだ草を取っていない列です。


その前日、夫が適当に数えて、
「残りは40列ほどだ」
と言っていましたが、改めて数えてみたら、15列取ったのに、まだ35列残っていました。
ちょっとがっかりですが、一両日中には終わりそうです。なにより田の草取り機を押した後の草は抜きやすく、手や肩が午後も夜中も痛まなかったのが収穫でした。

といいつつ、今朝は腕が痛くて、草取りはお休みです。


さて、我が家の田んぼの下の、いけださんの田んぼには、今年はトウシンカラが大繁殖しているところがあります。それもけっこうな広範囲です。

普通の田んぼは、自家用でもっとも農薬を控えた田んぼでも、三回くらい散布します。苗を機械で植える際にも、一緒に除草剤が散布されているはずです。
だから、こんなに草にやられている田んぼは見たことがありません。まさか、我が家の田んぼからトウシンカラが行った?

それにしても、除草剤をまいた中で生き残っているところが異常です。
他の人の田んぼは見ていませんが、そろそろ現行の除草剤に耐性を持ったトウシンカラが出てきたのかもしれません。

ちなみに、トウシンカラはイヌホタルイ(Scirpus juncoides)です。

2 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

たぎるような炎天下にこれを押したり足踏み水車で水をいれる、
農作業が大変だった時代ですね。
これ以降「さんちゃん農業」が始まります。

さんのコメント...

昭ちゃん
そんな道具を使って、「楽ぅ~」と喜んでいます。
足踏み水車も、子どもがいる家は子どもの仕事でした。けっこう嫌がらないで、みんな手伝っていました。
でも、昨日は暑かった。今日も暑い!で、お休みしています。昔の農家さんだったら、お休みなんてできませんでしたよね(笑)。