2013年11月18日月曜日

おもちゃの薬ビン


久しぶりに、近くの骨董市に行きました。
このところ、それぞれの骨董屋さんたちの、お店の位置がいろいろ変わっているような気がしますが、おもちゃ骨董のさわださんは、いつもの位置にお店を出しています。
「小さいガラスビンがあるよ」
「へぇ、おもちゃの薬ビンかしら?」
「デッドストックの薬ビンの底の方に入っていたの。五種類くらいあったんだ。ほとんど売れちゃった。昨日は35個も売っちゃった」
さわださんは、ちょっと興奮状態です。


私が見たときは、もう二種類しか残っていませんでした。
しかも、一つだけ残っていた、大きく膨らんだのは縁が欠けています。
「珍しいでしょう?四角いのもあったんだよ。一つ300円」
あった話を聞いても、面白くも何ともありません。
「三つにしようかな」
「五つにしなよ」


なにせ小さいもの、高さが2センチほどしかありませんので、300円は高い気もしますが、薄利多売のさわださんの店では、値切ることはできません。

「そうだ、小さいはさみと針差しがあったんだけれど、どっかにまぎれちゃった」
「あらぁ、もう出て来ないんじゃない」
さわださんの持っているものは、ほとんど細々したものです。箱に区分けして入っていますが、見えなくなったら、さがすのは絶望的に思えます。

しばらくして、近くを通ったら、
「はさみが出てきたよ!」
と声がかかります。
「すごいじゃん!」


「針差しじゃなかったんだこれ。鼓だわ」
小さな五人囃子が持っていたものでしょうか、はさみといっしょに出てきた鼓の胴は、小さいものなのに轆轤引きでつくってあります。
「鼓はいらないわ」
「二つで300円」
「どうして、はさみと鼓がセットになるの?」
「.....」
しかたない、いただいてきました。はさみは3センチほどの大きさです。


真ん中のは、私の使っている握りばさみ、大きいのは祖母の使っていた握りばさみです。おもちゃのはさみを並べてみるとこの小ささ、かわいらしいことこの上なしです。


おもちゃの薬ビンも、実際の小さな薬ビンと比較してみました。
上のビンも、高さが5センチほどのものです。


さわださんはいつも、買ったものを酒井医院の薬の袋に入れてくれます。
いったい、この袋をどれくらい持っているのでしょう?もう長いこと、酒井医院の薬の袋は顔なじみです。


ところがその日はこの袋に入れてくれました。
紙も素敵だし、達磨の印が素敵でした。





2 件のコメント:

hana-ikada さんのコメント...

小さな薬ビン、かわいらしいですね。
買った品物を酒井医院の薬袋に入れてくれる露店の骨董屋さんを知っています。(お名前は存じませんが)
以前は月一度の骨董市で毎回訪ねていたのですが、もう三年くらいご無沙汰です。
もしかしたら同じ人かもしれませんね。
また行ってみようかな。

さんのコメント...

hana-ikadaさん
さわださんかもしれない!
郡山の人ですが、最近はいつも椎間板ヘルニアで半身不随になった犬を連れているので、すぐわかります。
独楽、おはじき、石けり、お土産こけしなどなど、どこから出てくるのか、どうしていつまでもあるのか(笑)、不思議な感じがするほどです。