2015年4月6日月曜日
刺繍カレンダー
今年、台所で使っているカレンダーは、『刺繍で巡る世界の旅』カレンダーです。
4月は、メキシコの刺繍。
台所に入るたびに、カラフルな動物たちが目に飛び込んできます。
イルダゴ州に住む、オトミ人の伝統的な模様は、見ているだけで心が浮き浮きしてきます。
そういえば、3月はロシアの刺繍でした。
これも、見事な手仕事、色もきれいです。
8月はバングラデシュのノクシカタ。
ノクシカタは二枚載っていて、もう一枚は黒地でしたが、そちらもなかなか素敵なものでした。
ちょっと残念なのは、9月の、ヴェトナム山地民ヤオ人の刺繍です。
素材も魅力的に見えませんが、色遣いも、ヤオ刺繍の伝統的な色を伝えていません。伝統的には赤が重要、緑は使いません。しかもこぎん刺しのような模様だけでなく、十字刺しを併用するのが一般的です。
これは、私の持っているパンツの裾を写してみたものです。
十字刺しと横線が、ヤオらしさを盛り上げています。
このカレンダーの刺繍は、その地域の布や雑貨を扱っている店舗の協力で集めたもののようで、巻末に協力店舗の名前が載っています。
アジア地域のお店には、もっとしっかり選んで欲しかった。同じお店が出品したと思われる、タイのモン人の刺繍も伝統色でない、素材も化学繊維の、まったく残念なものでした。
刺繍は土台布と刺繍糸という素材、意匠、それと刺繍技術の三拍子揃って、やっと素敵なものが出来上がります。
もう百年以上の歴史のある化学染料は許容できるとして、化学繊維でできた布や刺繍糸を使うと、せっかく時間をかけてつくり上げたものが台無しに見えてしまうのは、私だけではないと思います。
自然素材は、できたてから素敵ですが、褪色、劣化などの経年の変化も、とても好ましいものです。
10月はウズベキスタンのスザニ。
ほんの数枚だけでしたが、昨年本物を目にしたことがあったので、その全体の豪華さがどんなだか、想像できました。
パナマのモラ。
モラはどれも同じようでいて個性的な手仕事だと、改めて思いました。
これは、白いところに目が行きますが、イグアナかトカゲが連続した模様です。
と言って、改めて見ると、長い尻尾がない!カメかもしれません。
まさか、人ではないでしょうね?
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