3月に海で骨を拾い、「鳥の骨かな?」とブログに載せたら、hiyocoさんから、「魚の骨でしょう」とのコメントをいただきました。
また、Facebookでは北海道ののらさんから、「魚の骨です」というコメントと、『骨の学校』(盛口満、安田守著、木魂社、2001年)に載っているイラストが届きました。
「そっくり!」
載っていたのは鯉の頭を背中側から描いたイラストでした。鯉は口に歯を持っていなくて、丸のみにした餌を咽頭歯でそしゃくします。
骨にそう関心があるわけではないけれど、その本が気になって買ってみました。
著者の盛口さんがまだ埼玉の学校に勤めていたころの、同僚の安田さんや生徒たちを巻き込んでの骨取りの話で、フライドチキン、カエル、浜で拾ったクジラ、交通事故で命を落としたタヌキやムササビ、ウサギなどなどの骨を取りまくって骨格標本をつくる話で、学校の理科準備室はすっかり骨部屋になってしまいます。
生徒さんの中からは、のちに専門家も誕生します。
その後、盛口さんは埼玉の学校を辞して、沖縄に行きます。
その沖縄へ行ってからの本、『骨の学校2 沖縄放浪編』(2003年)も買いました。
沖縄での骨集めは、住む動物が違うので、新しい局面を迎えます。
また、洞窟や石灰岩の割れ目から化石になった骨を見つけ、現存する動物の骨との照合がはじまります。
それによって、沖縄島にかつて当たり前にいて、今は消えかかっている動物などがわかってきます。また、魚の耳骨の化石を見て、どのような魚がいたかもわかります。
2巻も1巻に負けず劣らず面白かったのですが、第3巻は読まないつもりでした。
比較的新しい本だったからからか、古本といえど値段が高めなのもネックだったし、それに全編が魚の骨の話のようだったので、あまり興味をひかれませんでした。魚の骨は小さいころから見慣れています。
2巻を読み終わってしばらくしてAm○○nをのぞいてみたら、『骨の学校3』の古本がちょっと安くなっていました。
ちょうど読むものもなくなっていたので、買ってしまいました。
結果、3巻が一番面白かったのでした。
魚の勉強するなら、この本でしょう。とっても勉強になりました。
深海魚と一口に言っても、いろいろな深さを居場所としている魚がいるだけでなく、夜は海面まではるばる浮かんでくる魚が多くいること、まったく知りませんでした。
また、外洋で産卵して、その薄っぺらな稚魚がはるばる旅をして汽水域まで帰ってくるウナギのこと、外洋に出て、一生止まることなく泳ぎ続けているので筋肉が発達しているのでおいしいマグロのことなど、面白い話が満載でした。
魚の種類、その生き方、特徴、進化の理由などなど、とても分かりやすく書かれていますが、特に面白かったのは人々と魚のかかわりでした。
添えられている絵も、三巻とも素晴らしい。
というわけで、三部作、とっても楽しみました。
盛口さんの本はいろいろ持っているけれど、この三部作が一番面白かったかもしれません。
追記:
昭ちゃんのリクエストなので、魚の骨の横からと前からの写真を追加します。
高さは66ミリくらいです。
4 件のコメント:
姐さん脊椎は解かりますが
横位置とサイズがわからないので
横をアップして下さい。
昭ちゃん
私の拾った骨のことですよね?
写真を載せておきました(^^♪
私は分からない骨がある時は、ゲッチョ先生にお聞きします。
というか、冬虫夏草でもなんでも詳しいので尊敬しています。
面白いし。!(^^)!
mmerianさん
あくなき好奇心、素晴らしいと思います。
でも『ぼくのドングリ図鑑』はなかなか参考にならなかった(笑)。やっぱりイラストと突き合わせて見るより本人にお聞きした方がわかりやすいでしょうね。
よいお友達をお持ちで、幸せですね(^^♪
あっ、私にもよいお友達はいますが(笑)。
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