2011年7月10日日曜日
トラ
トラは2002年10月に、近くの猫御殿からもらわれてきました。
Tolaはサンスクリットで10月を意味します。また、元同僚のカンボジア人にトラさんという美人がいたので、彼女にもあやかりました。
まだ幼かったので、犬のうなぎを母と思って育ちました。
2004年1月に小春が生まれてからは、まるで姉妹のように育ちました。
いつも一緒、大の仲良しでした。
四匹のボス的存在だった小春が二年前、散歩の途中で、悪意の人が毒物を仕込んだ餌を食べて命を落としてから、トラはすっかり寂しくなりました。
うなぎはトラがからかうと怖れるし、うなぎの母のアルシはわれ関せずで、トラにかまってくれません。遊び相手がいなくなりました。
それでも、毎朝早くからみんなで台所をうろうろして、ヨーグルトを食べるのを日課にしています。
そのトラに昨夜異変が起こりました。外にいましたが、窓の下に来て鳴きながら吐き、息が荒くて苦しそう、鳴きやみません。普通は、怪我をした時など、痛くても鳴いたりせず静かにしています。
小春のことが頭をよぎりました。
昨日、近くのぶどう畑で農薬を撒いていたので、その中を歩いて身体に毒を付着させ、舐めたのかもしれません。
獣医のK先生によりますと、農薬で命を落とす犬猫はたくさんいるそうです。こんなにきれいな風景の中で、そんなことが起こっているのは、残念なことです。
とるのもとりあえず、解毒剤の、オキシドールを二倍に希釈したものを無理やり飲ませました。
K先生に電話してみますが、診療時間はとっくに終わっています。もしかしているかなと、K先生の診療所を訪ねてみましたが、お留守でした。
車の中で、トラの苦しそうなうめき声がやまず、心を痛めたうなぎは、おもらししてしまいました。
苦しがりはじめてから一時間ほど経ったころでしょうか、やっと息が正常に戻り、鳴かなくなりました。
今朝のトラです。助かりました!
いつもなら、お布団を積み重ねてある上に寝ているのですが、今朝はその奥の小さな隙間に入っています。
それでも、朝はヨーグルトを食べようと台所に来ましたが、さすが食欲がありませんでした。
猫は体調が悪いときは何も食べずに治すので、食欲が無いことは心配していません。
早く元通りになることを、祈るばかりです。
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