2011年7月30日土曜日

台所道具 キャセロール編





私のオーブン用お皿(キャセロール)の原点は、フィンランドのアラビア社のお皿です。ルスカという名前のシリーズのもので、アメリカの小さな町に住んでいたとき、おしゃれなお店に並んでいて、一目惚れしました。
当時はたけのこ生活で、余分なものを買うゆとりは、全然ありません。
それでも欲しい!
赤ん坊を抱えていてもできたこと、ベビーシッターをして、手に入れたものです。

以後、このお皿は、数えきれないほど食卓にのぼってきました。

さて、二年半のアメリカ生活を送って、日本に帰国したおりには、すっかり「アメリカ的生活」に、かぶれていました(笑)。オーブンのある生活がしたいと思い、マジックシェフという、ビルトインのオーブンを見つけて設置しました。




ルスカは相変わらず活躍していましたが、子供たちも食べ盛りになり、もう一枚、キャセロールが欲しくなりました。
日本のデパートにも、そろそろ北欧のお皿が並びはじめていました。
確か銀座の松屋だったと思いますが、見つけたのは、スウェーデンのグスタフスベリ社製のビルカという、長径が39センチもある大きなお皿でした。

マジックシェフのオーブンは二段になっていましたので、二種類のオーブン料理が一度にできます。このお皿もよく食卓にのぼりました。

東京郊外に定住して九年暮らしましたが、1980年代初頭からまた、あちこちに移動する生活がはじまりました。




ずっと、簡便な電気オーブンや、電子レンジと併用のオーブンを使う生活、またオーブンがない生活が続きました。
内部が小さくて、お皿を乗せるテーブルがぐるぐる回るようなオーブンでも、パイレックスの丸いお皿だけが使えました。

パイレックスのお皿は、買ったり、いただいたりして、今でも数枚ありますが、




いただいたお皿についていた、ラタンのカバーはとっても便利です。まだぐつぐつ沸騰しているお皿を乗せて運びやすいし、お皿の縁まで、籠で覆われるので、
「熱いから、お皿に気をつけて!」
と、いちいち注意しなくてもよいからです。




パイレックスよりちょっと大きい丸いお皿は、オーブンによっては、使えたり、使えなかったりでした。




ここ八郷に来て、久しぶりにまた、二段になった大きいガスオーブンを設置しました。
やれ嬉しや、と思いきや、子どもたちが小さい頃に使っていたお皿は、二人暮らしの普段使いにはちょっと大きすぎます。




そこで、よく使うのは、深めの小さなお皿です。




丸いお皿より、楕円形のお皿の方が、材料を並べやすいこと、食卓に起きやすいことなどから、お菓子を焼いたりする以外は、たいてい楕円形のお皿に手が伸びてしまいます。

以前、四角いお皿も持っていたことがありました。ラザニアを焼くときなどは、四角いと便利ですが、角をきれいに洗うのが難しく、いつの間にか使わなくなりました。




欲を言えば、どれも熱々を食卓に運ぶものですから、パイレックスのお皿についているような、使いやすいカバーが欲しいところです。自分でつくればいいのですが、なかなか...。
いつもは魚の形をした板に乗せて使っています。

もっとも、つくっている料理は、野菜を切って焼くだけのような、超簡単なものばかり、とてもお見せできません。



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