2014年7月30日水曜日
コンボクッカー
以前、Mさんにいただいたコンボクッカーです。
Mさんは、古い友人Tさんの弟さん、家を建てる材木をプレカットという方法で刻みを入れようとしたときに、Tさんから弟さんがプレカット屋さんで働いていると聞き、工場にうかがってお話を聞いたり、家に来ていただいたりしたのです。
お世話になった私たちが何か差し上げるならともかく、Mさんからこんなお土産をいただく理由がないと固辞すると、
「ネットで通販やっていて、返品されたものだけど、使うのには支障がないかなと思って」
とのこと、それならと遠慮なくいただきました。
もともと、蓋はこのように開けたままにできるのか、できないのか、このお鍋に関しては手で支えないと閉まってしまいます。あとわずかに後ろに倒れると自立するので、これが欠陥の一つかもしれません。
また、蓋をしめて一点を押してみると、動いてカタカタ音がするところがあります。
実際に使うのには支障がないとしても、買った人がクレームをつけるのも、やむをえないかもしれません。
まだ、仮設のビニールハウスに住んでいた頃は、オーブンもなかったので、コンボクッカーの出番がたくさんありました。
肉と野菜を切って塩胡椒し、ときにはいろいろとスパイスも利かせて、全部をボウルやビニール袋に入れて、オリーブオイルも加えて混ぜ合わせ、それをコンボクッカーに入れて、火にかけてさえおけば、おいしいおかずができました。
ジャガイモやかぼちゃをたくさん入れると、一品で主食兼おかずにもなりました。
今でも、夫がテラスでてんぷらを揚げる時は、必ずこのお鍋を使います。大きいので油の温度が一定に保たれ、よく揚がるし、何より、お鍋の後始末が簡単なのです。
コンボクッカーはアメリカのロッジ社製、分厚くて重い鋳物でできています。
ロッジはダッチオーブンの製作で有名、ダッチオーブンは戸外で、薪で料理するためのお鍋ですが、それを室内用にしたのがコンボクッカーです。
この頃、いただきもののジャガイモが溢れている我が家では、毎食のようにジャガイモを食べています。
先日、久しぶりにジャガイモパンケーキをつくりたいと思い、コンボクッカーを引っ張り出しました。
ジャガイモは細い千切りにして塩胡椒、オリーブオイルも混ぜて、それを鍋底に押しつけるようにして敷き詰めます。そして、蓋をして火に掛けます。
途中、蓋をしたまま上下をひっくり返して、表面もしばらく焼きます。
また元の位置に戻して焼いて、火をとめてしばらく蒸らしたら出来上がりです。
つなぎを入れないので、固まりにはならないのですが、独特のおいしさです。これが主食、おかずは別につくりました。
長年使っているフライパンもロッジです。年とったら軽いお鍋が使いやすいというのに、どちらも重いこと。
それでも重いだけあって、いい仕事をしてくれます。
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