昨日のフェンダーですが、そういえば結びの本『KNOTS』(C.W.ASHLEY著、アメリカ、1944年)に載っていないかと、ぱらぱら見てみました。
600ページ以上の分厚い本で、結び方は網羅されていますが、なかなかフェンダーは出てきません。
途中にこんな挿絵がありました。
編んだフェンダーではなくて、結んだフェンダーが使われています。
もしかして、結んだもの、組んだものと編んだものは厳密に区別していて、載っていないのかとあきらめたころ、500ページを過ぎてやっと出てきました。
弓型フェンダー。
輪っかをつけた綱を弓のように反らせるので弓型フェンダーと呼んだようですが、詳しいつくり方は載っていません。
使い方は載っていました。
これは、漁師のフェンダー。
簡単につくってあるし、解けばまた、綱としても使えます。
これは、綱に紐を添えて太くしたものに紐を巻きつけて、ある程度の太さを出し、最後に網掛けして仕上げる方法です。
それにまた紐を添えたり、巻いたりすることを繰り返して網をかければ、フェンダーはどんどん太くなりますが、けっこうたくさんの紐が必要です。
紐を材料から手づくりできる人でないと、材料を使いすぎて、ちょっと悲鳴を上げてしまうでしょう。
そしてこちらは、何か詰めものをして、それに網をかける方法、私の持っているフェンダーはこの方法でつくられています。
一部敗れていて、中に醸造時に濾すのに使うような、目の詰んだ麻布が折りたたんで入っているのが見えます。
それにしても、竹のないアメリカやヨーロッパでは何で網針をつくったのでしょう?
興味津々です。
動物の骨でつくったのかと思いましたが、これはかなり濃い色の網針、網針のイラストは何か所か出てきましたが、どんな材料でつくられているかは書かれていませんでした。いずれにしても、漁師さんは、アジアの漁師さんたちのように、気軽に網針をつくれなかったことでしょう。
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