2018年8月22日水曜日

折り畳みナイフ


先日の骨董市で、折り畳み式ナイフを見かけました。
7、8本くらい、大量に並んでいました。柄を木でつくったのが2本、あとはすべてが鍛冶屋仕事のもの、どれも捨てがたかったけれど、二本いただいてきました。
「何に使うんだい?」
と、一緒にのぞき込んでいた男性、いえいえ、使うわけではないのですが。使わないのになぜ買うといわれても.....。


形としては、以前中国ナイフ(下)と教えていただいたナイフに、先端が曲がっているところが似ています。
教えていただいたそのときは、「中国にも同じ形のナイフがあるのか」とも思ったのですが、ネットの乏しい(本当に乏しいし、いい加減)情報を参考にしても、私的にはやっぱり朝鮮民族のものではないかと考えます。
もし、中国でも見つかったとしたら、朝鮮系の人たちが使っていたのでしょう。
ちなみに、ナイフを並べていた骨董屋さんは何も知りませんでした。


これは、1990年代に、ソウルの仁寺洞(インサドン)で手に入れたナイフですが、どちらも柄の先端が曲がっていません。
骨董市で見たものは、全部曲がっていました。


刃の形、大きさには個性がありますが、肥後守同様、折り畳み式ナイフで、携帯しやすいという共通点があります。
そして、閉じている時は魚で、開くと鳥のようになるという特徴も持っています。特に真ん中の木の魚、美しいです。

現在は使われていないよう、戦前のものでしょうか?1910年の日本による朝鮮併合以前のものとなると、末期ではありますが、李氏朝鮮時代につくられ、使われていたものとなります。







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