八歳の料理

息子一家が遊びに来ました。
夜ごはんも考えてなかった私、あっちょとはなちゃんと買いものに行って野菜を見ているうち、はなちゃんがおかずをつくってくれることになりました。
買ったのは、ほうれん草とブロッコリーだけでした。

ほうれん草はバターを溶かし、バターが焦げないように弱い火で茎の部分を炒め、葉も入れて、塩コショウしただけです。
「ベーコンを入れた方がいいんじゃない？」
とはなちゃんのお父さん。
「いらない。ほうれん草だけがいい」
とはなちゃん。

固ゆでしたブロッコリーはお皿に並べてマヨネーズをかけ、粉チーズを振り、パン粉も乗せ、軽く塩コショウして、オーブンで焼きました。

そしてもう一品は、ニンニクと豚肉を炒め、ブナしめじ、しいたけ、エリンギと、冷蔵庫にあったきのこを加え、赤ワインを少々、これも味つけは塩コショウのみでした。

どれも美味、とりわけ、ほうれん草はバターの味がしっかり残っていました。
「そんなに弱い火で炒めるの？」

と思わず訊いてしまったほど、火が弱かったからでしょうか。

食後は花火をしました。
花火は８月にプチクラス会をしたとき買っておいたのに、するのを忘れていたものです。

やはり、花火は子どもに似合います。

おりしも、山の向こうの土浦では年に一度の花火大会をやっていて、ときおり打ち上げ花火の音が聞こえてきました。