2019年1月30日水曜日

並べて、並べて


作業棟の軒下部分のアスファルトの端っこが中庭に面している場所は、下野の屋根からちょうど雨水が落ちるところです。
古い瓦を並べて埋めて雨受けにする設計ですが、いつまでも着手せず、雨で土が流されてちょっと溝になったところには、草が生えたり、落ち葉が吹き寄ったりしていました。

機が熟すというか、何ごとにも、「では、やろうか」という時が来ます。やっと瓦を並べるときがきました。
ところが、
「パイプが邪魔で、瓦が入らないなぁ」
「そんなことはないだろう。ちゃんと瓦が入る幅で決めたんだから」
 私は、瓦を立てて見せました。


「こんなよ」
「わっ、だんだん狭くしてしまったか!」
最初の方は、ちゃんと瓦をアスファルトと直角に立てられる幅がありますが、西に行くにしたがって狭くなっています。


まぁ、いいじゃないの。瓦が斜めに入っていても、さして問題はありません。
途中から狭くなっているので、一番狭そうなところから並べはじめました。


その昔、旧家からいただいてきた古い瓦は、最初は土の上に積んでいましたが、埋もれてしまって、アリも棲みつきました。周辺の草も刈れません。
しかたなく掘り起こして、裏口を出たところのタイルの上に置きなおしましたが、そのあたりは雑然として、タイルの隙間や、重ねた瓦の間からも草が生え放題、ずっと邪魔になっていました。
片づいたら、両方がすっきりします。


下水パイプとアスファルトの間の、狭いところから置きはじめたのですが、だんだん間隔が広がってきました。
それに合わせて、角度を変えるべきか変えないべきか?
変えることにしました。


ここは建物の北側なので、朝は土が凍っていて掘れないし、北風が吹いているときは寒いしで、作業はゆっくりやっています。


明治のころの瓦で、もう薄汚いのですが、立ててみると、生き返ったように、美しくさえ見えます。


瓦と瓦の間には、小石を入れるつもり、完成したら、ちょっと素敵になるでしょうか?








4 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

瓦を立てて並べるのですね!かっこいいー。

さんのコメント...

hiyocoさん
低くすると土に埋もれてしまうし、高くすると邪魔になるしで、その兼ね合いが難しいところです。
そのうち、容赦なく、草も生えてくるしね(笑)。

af さんのコメント...

仕上がりが楽しみですー。
瓦のこうした使い方はどちらのアイディアなのですか?
そして、そうか!草は大喜びで生えてきそうです。寒くて閉口することもありますが、草取りに悩まされない季節ですよね。あぁ、春が恋しくいですが、実家の庭…草取り通い、今年頑張れるかなぁ…。まぁそのときになったら馬鹿力だせるはずと思います笑

さんのコメント...

Akemi Fujimaさん
瓦を縦に並べるって、誰のアイデアでしょうね?平のままで、土の塀に土と瓦を交互に重ねるとかいろいろ活用法がありますが、どれも先人の、ものをたいせつに活かしたいという知恵だと思います。
ところが今は、江戸の瓦であろうと明治の瓦であろうと、古い家を重機で、時間をかけないで引きずり倒すので、古い瓦を大切に外すという行為そのものがなくなっているようです。

そうそう、まだ寒いうちに、生け垣の枝を切るとか、今のうちにやった方がいいことが山のようにありますが、とにかく草が生えてこないだけで「大儲け!」(笑)、なかなか手は回りません。それで春になったら、「今年こそ草の先を行くぞ」と張り切るのですが、いつも抜かされて、追いかけることになります