2022年3月18日金曜日

財布をくわえた犬

横浜のバンクアートで、都市デザイン50年という展示をやっています。


都市デザイン50年ということは、夫が横浜で働き始めた年から50年ということ、あれから、思えばずいぶん経ってしまいました。
火曜日に、夫について観に行ってきました。


昔夫が描いた図面なども展示されていました。


さて、バンクアートの近くの、商工組合中央金庫の横浜支店のビルの一角に、藤原吉志子さん(1942-2006年)の彫刻が置いてあります。
藤原吉志子さんは存じ上げませんでしたが、北海道ののらさんの「のらつうしん」で知りました。のらさんのお子さんたちが通った芽室小学校に、藤原さんがつくった開校100年記念のグスピ像があるそうです。そして、芽室小学校の開校120年の記念式典のおりだったか、藤原さんの友人の『せとうちたいこさん』シリーズを描いた長野ヒデ子さんが、亡き友人の彫刻を見たいと小学校を訪れていて、そのおりに朗読もされたと「つうしん」に書いてありました。
それから、のらさんと藤原さんについてのやり取りがあり、商工中金の像のことも知り、機会があれば行ってみたいと思っていたのでした。


さすが大都会、犬は、この小さな植え込みの一角に立っていました。


銘板には、「財布をくわえた犬(どうしようかな?)」と書かれているのですが、本当の作品名は、「コーギー犬の資本主義的慣性について」だそうです。


犬が立っている家もなかなか素敵です。


このアングルからは、背後のゴミ収集車が移動してから写真を撮りたいと思ったのですが、ずっとゴミを集める作業が続いていたので、映り込んでしまいました。
さすがに、車の上に乗っていたゴミはカットしました。


犬は、そんなに小さくはないけれど、思ったよりは小さいものでした。


藤原吉志子さんの作品としては、ベルリンの壁崩壊に歓喜してつくられたという、「東のウサギが西のウサギに会いに行く」(1990年、美ヶ原美術館)も、いつか見に行けたらと思っています。もっとも、美ヶ原まで行かなくても、埼玉県春日部市にもそっくりの像が立っているのですが、そちらは「おでかけ」という平凡な名前らしいのです。







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