2022年3月27日日曜日

大リーグのベースボール・ジャケット


先日、はなちゃんの母が、
「これ、まだたけちゃんが着られるかしら?」
と小さなスタジャンを持ってきました。小さいはなちゃんがこれを着ている写真も見せてもらいました。4月から次男一家が移転してくるので、荷物整理をしていて出てきたのでしょう。

長男がまだ小さかったころ、アメリカのデパートで、赤と緑、色違いのスタジャンを2枚買いました。
わりと粗末な布でできていて、傷んでしまったので、次男がこれを着られる年頃になったとき、ワッペンだけ取り外して、まったく同じ大きさで、ちょっと丈夫な布を使って、つくり直しました。
それをまた次男がよく着て、緑のはとっくにお払い箱になっていましたが、比較的傷んでなかった赤いのを捨てずに持っていて、それをはなちゃんが着てくれました。


表地は木綿、裏は木綿のネル、リブ編みの裾や袖口は、母が機械で編んでくれたものでした。


ワッペンは大リーグの各チームのもの、傷んだ元のスタジャンから取り外して、新しくつくったものに縫いつけました。
ボストン・レッドソックス、ワシントン・セネタース(現在のミネソタ・ツインズ)、ニューヨーク・ヤンキース、クリーブランド・インディアンズ(2022年から、政治的に配慮してガーディアンズに改名)と、


ボルチモア・オリオールズ、そしてデトロイト・タイガースの6球団です。
1970年ごろには、中国はまだ鎖国状態でした。この稚拙なミシン刺繍はアメリカでつくられたものか、それとも安いおもちゃなどの市場を占めていたホンコン製か、アメリカ製であるような気がします。
稚拙とは言いながらも、タイガーの顔の輪郭など、よく雰囲気を出しているなと、感心してしまいます。

たけちゃんには、今だとまだ、ぎりぎり間に合うかもしれません。ただ、最近の幼児服は、袖ぐりなど格段に着やすくなっているし、伸縮自在な織り方をした布を使っているし、軽くなっているしで、この服はもう着にくいものとなっている気がします。

まったくの余談ですが、朝の連続テレビ小説などを観ていて、昔の赤ちゃんが出てくると、いつも気になることがあります。それは、着物を着た赤ちゃんの抱き方を誰も知らないことです。どんなドラマでも、赤ちゃんの両脇を持ってそのまま抱くので、着物はずるっとせりあがって、脚がむき出しになってしまいます。
着物を着た赤ちゃんは、寝ている姿できちんと着物の裾を合わせなおして、それからお尻のあたりに手を当てるような感じで抱かなくては、着物がはだけてしまいます。それは当たり前のことだったのに、もう誰もが覚えていないようです。
息子たちの年代が、着物型の長着を用意された最後の赤ちゃんか、今では新生児もニットの着心地のよさそうな服を着ています。






 

2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

すごい!これが手作りとは信じられません。リブの部分までなんて!気に入ってくれるといいですね。
確かに今は、赤ちゃんの脇に手を差し入れて抱き上げるので、着物でやると前がベローンってなりますね。
いつの間にか抱き上げ方が変わっていたのですね!

さんのコメント...

hiyocoさん
スタジャンはたけちゃんにはちょっと小さくなっているので、送らないのですよ(^^♪
当時は既製服はあまりなくて、あっても目が飛び出るほど高いのばかりで、子供服のつくり方の本がいっぱい発売されていました。
はなちゃんが赤ちゃんの時は、久しぶりにつくってみるかと赤ちゃん服のつくり方の本を買いましたが、結局1枚もつくりませんでした(笑)。
そういえば、かつての白いロングのワンピースみたいな、帽子とおそろいのベビー服というものは、過去の遺物、いつ頃まであったのでしょうね?デパートのベビー服売り場には必ず飾ってありました。
『赤毛のアン』の中で、コーデリアさんだったかしら、ご近所に赤ちゃんが生まれるたびに、刺繍やピンタックやレースのついた、手の込んだベビー服を縫ってあげていました。赤ちゃんにはあれが定番の時代が、日本にもありました。