『COMMUNITY FISHERIES IN LAO PDR(ラオスの村の漁労)』が出版されたときは、とても喜んだものでした。ヴェトナム戦争に絡んだ内戦や戦後の厳しい鎖国状態を経て、やっと安心して暮らせる、そんな余裕が感じられる本が出版されたからです。
この本では、田んぼや遊水池での漁労から、メコン支流の小さな川での漁労、メコン本流での漁労まで、たくさんのイラストとともに紹介されました。
数ある漁具の中で、「魚すくい」からはじめているのは、ラオスでもっとも一般的な魚捕りだからでしょう。
本日は3月3日、「3日は箕の日」、箕にちなんだ箕形の漁具が真っ先に紹介されています。
自分でつくれる、もっと簡単なすくい網でしょうか。
網を沈めて持ち上げたら中に魚が入っているなんて、最高です。
かぶせて魚が逃げられないようにしておいてから手でつかむのは、タイ、ラオス、カンボジア共通の、定番の魚捕り籠です。
遊水池、小川、田んぼなどで使います。
四手網も、遊水池だけでなく狭い川でもよく見かけました。
水底に沈めておく筌(うけ)。
筌は筌でも、メコン本流に仕掛ける筌は、大きさが違います。
メコン川を船で行っているとき、岸辺に巨大な筌が干してあったりすると、その大きさにびっくりしたものでした。
どの筌にも工夫が凝らされています。
これは、ウナギ捕りです。
筌を仕掛ける時のわくわく感が伝わってきます。
しばらく前に『COMMUNITY FISHERIES IN LAO PDR』の写真を撮って、いざブログに書こうとしたら、本がどこへいったやら、ずっと探しているのに出てきません。
というわけで、この本の発行年ははっきりしませんが、1990年代半ばだったと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿