2013年12月1日日曜日

素焼きの海老


kuskusさんから、海老をいただきました。
11月のはじめ、文化の日前後に、kuskusさんが益子の陶器市に出店した際、この海老に出逢われたそうです。
お正月のしめ縄などに飾りつける素焼きに彩色した海老です。

出展されていた方のお父さんがつくったもので、お父さんはこの海老だけをつくってきた方、大中小の三種類あるそうです。そして、陶器市でお店を開いていた娘さんは、海老飾りもつくるけれど、もっと小さめにつくって本焼きした海老の箸置きなどもつくり、並べていらっしゃったそうです。


近頃、しめ縄の飾りと言えば、プラスティックや紙の型抜きがほとんどです。そんな中で、昔ながらの方法でつくっていらっしゃる方も、健在だったのです。


裏には、しめ縄に刺しこむことができるよう、針金が出ています。
 
この海老は関東地方だけの飾りものでしょうか、それとも全国的なものでしょうか、私は小さい頃見たことがありませんでした。


2011年3月の福島第一原発の事故以来、しばらく伊豆に疎開していましたが、そのとき、浜で拾った海老の尾です。
それまで、飾り海老については何も知りませんでしたが、あのときShigeさんが教えてくださって、海老の尾とわかりました。
Shigeさんの話では、鎌倉地方ではこれを鎌倉海老と呼び、浜でどんどを焚いてしめ縄をくべるので、この海老の残骸ががよく拾えるそうです。


kuskusさんからいただいたのは、中サイズとのこと、比べてみると、伊豆の海岸で拾った海老はもう少し小ぶりでした。
 

髭には針金が入っていて、好きに曲げることができます。
さあ、クリスマスを通り越して、お正月を迎えるのが、とっても楽しみになりました。






6 件のコメント:

kuskus さんのコメント...

春さん
先日『エビの尻尾だけもってる』と言われたときは、
似たようなエビ飾りなんだろうと聞いてましたが、
これ同じひとの作ったものかもしれませんねー。
だとしたら、エビの尻尾は偶然にも、伊豆の
海辺からふるさとに近いところまではるばると
また旅をしてきたということですね。
おもしろいなー。

さんのコメント...

kuskusさん
そうですね。飾りの海老一本で食べてきたってことは、関東一円の海老は全部その家でつくっていたのかもしれませんね。あるいはそう難しい型でないので、職人さんは何人かいたかもしれないけれど、そう多くはなかったでしょうね。写真ではわかりませんが、かすかに曲がった部分も拾ったエビのしっぽに残っています。
どうも関東だけの風習みたい、鎌倉が有名だと言うので、暮れのしめ縄売りの頃か、お正月のどんど焼きのころ行ってみたいけれど、暇なようで、何だかんだと予定が詰まってしまうので、なかなか思うようには動けません(笑)。
ちなみに水引細工の海老もあるようです。最近は樹脂のが多いらしいけれど。

topcat さんのコメント...

水引細工のえびは、長野県飯田市から発信してます。大半は中国で加工されて来るのですが…(笑)
お鏡の鶴や飾り熨斗の鶴亀なども皆そうですよ( ^^)

さんのコメント...

topcatさん
そうなんだ、いいところに住んでいますね。蘇民将来も有名だし。
中国は広いけれど、何でもやっていますね。北欧の麦藁のオーナメントも中国、ハローウィンの飾りもきっと中国、クリスマスのガラスボールなんてみんな中国、水引細工も中国だとうなずけます。
上田は、お正月飾りを買いに行ってみたいですね。きっと思うだけだけれど(笑)。

topcat さんのコメント...

お雛様などの日本人形だってそうですョ。父が飾り物関係の仕事人なので、「えっこれも!?」みたいな事をよく教えてくれました。

上田の八日堂縁日、すごーく魅力的なにおいがするのですが、まだ行ったことがなくって。正月飾りは地域性がでててとても面白いです。
上田の対岸(?)にある飯田には蘇民将来は存在しないので、初めて見たときは何なのかさっぱり分かりませんでした。

さんのコメント...

topcatさん
ごめんm(_ _:)m上田と飯田と間違えちゃった、というか、一緒にしてた、すみません。その上、じつは須坂も一緒にしようとしていました(笑)。すんでのところで、思いとどまったけれど。長野は大きくてわからない、なんて、ただの勉強不足です。
お雛さまの部品もそうですか。もう、世界中が中国のお世話になっていますね。それなのに、ぎくしゃくして。仲良くしたいものです。