先日、お菓子をつくってる最中に、電動のハンドミキサーが壊れてしまいました。空回しではなんとか動くのですが、バターと卵ミックスの中に差し込むと、抵抗があるため動きが鈍くなり、二本のミキサーの動きが違うのか、がちゃがちゃぶつかる音がして、まったく使えません。
「直してやろうか?」
「いい、いい、遠慮しておく」
古い電気製品の怖さはよく耳にします。扇風機でも火を吹くことがあるらしい、直してもらったハンドミキサーから火事にでもなったら、取り返しがつきません。
夫の気持ちだけありがたくいただいて、修理は辞退しました。
このハンドミキサーは、40年も使いました。
買った当時、日本の電化製品には電気ミキサーという存在すらなく、やっと見つけたのはアメリカのジェネラル・エレクトリック社製のハンドミキサーでした。まったく覚えていませんが、日比谷にあったアメリカンファーマシーで買ったのでしょうか、それともデパートで見つけたのでしょうか。あのころは、ちょっとした買い物と言えば、デパートでした。
いつもお菓子をつくっているわけではありませんが、やっぱり電動のミキサーなしでは困るので、ネットでさがしてみることにしました。
バーミックスのような万能かくはん器は、私の欲しいものと違います。いつも簡単料理で、凝った下ごしらえをするわけではないので、機能としてはあれもこれもできなくていい、お菓子をつくるときかき混ぜることができればいいのです。
値段もピンからキリ、適当なものがなかなかなくて、途方に暮れていましたが、しばらくして、
「そうだ、同じGEのハンドミキサーを買えばいいんだ!」
と気がつきました。同じ会社のものなら、使い慣れているし、性能も想像がつきます。
ところがそれが見つかりません。もう、GEではハンドミキサーはつくっていないようで、やっと見つけたものは、中古というか、1970年代のビンテージもので、骨董を扱っているお店で売っているものでした。
そのうち、キッチンエイドという会社のボウルつきで、置いて使うミキサーが目にとまりました。
悪くない、というか素敵なのですが、お値段を見ると、とても買えません。毎日使うわけではないのでどう考えても、そんなぜいたくはできません。さらにさがしていると、同じキッチンエイドのハンドミキサーを見つけることができました。
ここまで約一週間、注文して届くまでにさらに二週間ばかりかかりましたが、やっと届きました。
届いてみると、バターを練るときなどに使うかくはん器だけでなく、
泡立て用のアタッチメントもついていました。
これまでは、両方とも一つのアタッチメントでやっていましたが、卵の白身を別に泡立てる時などには、どちらを先にかき混ぜるか迷い、いずれにしても片方をかき混ぜた後、洗って、よく拭いてから使っていましたが、二種類あれば、これまでより格段に便利です。
以前のハンドミキサーを納めていた紙箱には入らないので、何か箱をつくらなくてはなりませんが、大きくても引き出しに収まるようなので、これで一安心です。
4 件のコメント:
春さん
とてもない懐かしい言葉を見たので、、、
私が生まれ育った六本木三丁目には
「アメリカンヒルファーマシー」と言う
薬の専門店がありました。
人工栄養児だった私はその店で売っている
ラクトーゲンで育ちました。
当時(昭和初期)何でも揃う外資系の薬局だったようで看板が英語でした。
我が家と一緒に焼失しましたがなんとなく記憶に残っております。
もしかしたらファーマシー社の薬局部門だったのかなー
昭ちゃん
次男が生まれたころアメリカに住んでいました。生後35日からアメリカ住まいの長男は布おむつで育てましたが、アメリカではすでに紙おむつが主流、私も外出時には使いました。
ところが帰国してみると日本製紙おむつはありません。次男の外出用にとアメリカンファーマシーでパンパースを買いましたが、1ドル=360円の時代、使うのがもったいなくて、いざというときのために取っておいたら、次男は二歳そこそこでおむつが取れて、けっきょく大切にしていたパンパースは数枚無駄にしました(笑)。
1970年代も、まだアメリカと日本は別世界でした。
戦前のアメリカンヒルファーマシーが戦後日比谷に移ってただのAFになったのでしょうか?AFは日比谷の映画館の近くで、高校時代からよく前を通ったので知っていました。
春さん戦後ペニシリンとマイシンのお陰でずいぶん助かりましたね、
兵隊時代から下帯に卵を産む「しらみ」の跡も化膿ぜず、、、、。
春さんは「みゆき族」の時代かなー(笑い)
昭ちゃん
みゆき族って知っているけれど、その前だったか後だったか(笑)。いわば、ザ・ピーナツの時代です。高校時代、みんな受験勉強していたのに、「ねえ、昨日のテレビ見た?見た」なんて、必ず余裕を見せる子がいて、事細かにテレビの内容を話題にして、ザ・ピーナツの歌でみんなではもったりしました。
その子は東大に入ったのですが、ずいぶん後で聞いたら高校の三年間、毎日ほぼ3時間しか寝なかったんですって。やれやれでした(笑)。
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