今日は、廃校になった朝日小学校を使っての、一年に一日だけの八豊祭(やっほうさい)でした。
準備は大変だと聞いていましたが、体験教室や、有機農産物の販売、おいしい食べ物屋さんの出店などなど、大人も子どもも、田舎暮らしの人も都会の人も楽しめる企画が満載でした。
地元のおじちゃんおばちゃんに、わら細工を教えてもらうコーナーを見ると、きまたさんが、さんだらぼっちを習っていました。
きまたさんは、古い友人である成田の小泉さんのところで研修生をしていたご夫婦です。
今は、素敵な古い農家を借りて、農業用ビニールも動物の糞を使った堆肥も一切使わない農業をしています。
しかし、居心地のいい大きな納屋つきの家に甘んじることなく、エネルギーも上下水も自家製の生活を目指していて、近い将来、荒れ地を開墾しはじめます。そして、エネルギーや下水処理などいろいろなことがさらにクリヤーになったら、ご自分で家を建てはじめるそうです。
きまたさんはさんだらぼっちを、お連れ合いはわらでつくる土瓶敷きを習いに今日は農作業を休んで来てみたとのことでした。
きまたさんのこれからの夢を聞きながら、見学していましたが、このさい私もと、縄の綯い方を教えていただきました。
「あんた、できるじゃないか。いいよそれで」
教えてくれたおじちゃんにそう言われましたが、ただの年の功です。
若い、体験希望者たちのほとんどが、掌の上で、わらに「撚りをかける」という基本原理を理解していないのに、おじちゃんおばちゃんたちの方は、原理があまりにも身体に染みついているものだから、説明できないので、みんなうまくできずにいるのです。
わらは細工をする前に湿らせておくというのは、なんとなく知っていましたが、ゴム槌で叩いて柔らかくしておくというのは知りませんでした。わらをつかんで地面に打ちつけて、葉などを取り除いておいたら、もっと美しくできたかもしれません。
ちなみに八郷ではさんだらぼっちのことは、ただ「ぼっち」と呼ぶそうです。
反対に倉敷では、「さんだわら」とだけ呼んでいました。
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